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病弱だった幼女1-1

2015/03/11 お知らせ

よくよく考えなくても就活中に小説かくひまなんてあるわけがありませんでした。

新しく始まってそうそうですが、しばらく更新することはありません。

いろいろとおちついたらちゃんと続きを書きはじめたいと思っているので、待ってもいいよっていう人がいたら気長にブックマークして放置していただけるとうれしいです。

もちろん気軽にブックマークをはずしても構いませんので!

また更新するようになったときにでもまた見かけてもらえたら続きを読んでもらえるとうれしいです。

 目を覚ますと、あたり一面雪でおおわれた広い場所でころんと横になっていた。



 ……雪、雪やぁ!!


 憧れていた銀色の世界が目の前に広がっていることに感動して、すっと立ち上がってあたりを駆け回った。

 テレビのなかで見たわんちゃんみたいに、見ている人があきれるやろうなってくらいはしゃぎまわって、うちはふと我にかえるまでずっと白いキャンバスに小さな足跡をつけ続けた。


 その途中で気づいた。

 なんか、足跡がおかしい。

 よく見ると、なんか自分の手が、犬みたいに丸くて、おしりのほうでなんかふりふりしとる感じもした。


「??」


 はしゃいでいるときに見つけた、スケートリンクみたいに氷がはられた湖のそばまでいって、その氷に反射する自分の姿を確認してみる。


 そこにいたのは、前に動物図鑑でみたような小さな白い子どもの狐さんやった。


 うちは、いつの間にか子狐さんになってしもうたらしい。





「夢やな!」


 いっしゅん頭がこんがらがりそうになったけど、よくよく考えなくてもたぶんこれは夢や。

 夢にしてはすごくリアルというか、うちがこれまで見てきた夢みたいなぼんやりとした感じがないけど、たぶんそれはいま夢のなかにいるからそう感じるだけやろう。


 それにしても、すごくリアルな夢や。

 目の前の雪はきらきらしてて、ふむと「サクッサクッ」となんともいえない感触といっしょに音がする。ときおりふく風は冷たい。けど、心地よい冷たさやった。熱がでたときにお母さんが冷たい手でおでこにあててくれたときみたいな、気持ちがいい冷たさ。



「きゅん! きゅん!!」


 そういえば、テンションがあがって好きなアニメのオープニングを歌おうと声をだしたとき気づいたんやけど、狐さんの鳴き声は「コンコン」やなくて「きゅんきゅん」って鳴くらしい!

 知らんかった!


 自分の声なんやけど、初めて聞いた生の狐の鳴き声に楽しくなって、うちは意味もなくきゅんきゅん鳴き続けた。


 飽きることなくはしゃいでいると、突然雪がぽとぽと降ってきて、次第に大雪っていってもいいくらいたくさんの白い雪が降り始めた。

 いまのうちは狐さんやし、第一夢の中なんやから、寒さとか風邪をひいてしまうかもしれんとか、考えんでもいいはず。

 けど実際は、雪が降れば降るほどうちは体中から元気がわいてくるのを感じた。

 なんだかテンションもあがってきて、さっきよりも高い声できゅんきゅん鳴きながらその場で犬みたいにくるくる回りまくった。


 しばらくして、うちは湖の向こう岸がどうなっているのかがとっても気になってきた。


 おそるおそる、氷の上に足を踏み入れる。小さな狐さん一匹の重さくらいやったら、全然問題ないみたいや。

 雪はまだまだ降り続いてる。

 わくわくはさらに大きくなってきて、うちは思いっきり氷のうえをダッシュしようと足に力をいれた。

 そしたら、


つるんっ

「きゅるんっ?!」


 思いっきり足を滑らしてしもうたみたいで、うちはその場でびたんと伏せの体勢をとってしもうた。

 まわりにはうち以外誰もおらんのやけど、なんかすごく恥ずかしかった。

 慌てて立ち上がって、何もなかったようにして今度はちょっぴり慎重に氷のうえを歩きだした。



 雪の上とはやっぱりちょっと違う感触を楽しみながら、うちは好きなアニメのオープニングの鼻歌を歌いながら元気に歩く。


「きゅるきゅるきゅーん♪ きゅーるきゅるきゅるきゅる、きゅるきゅるきゅーん♪」


 ちょうどオープニングを歌い終わるころくらいに、向こう岸の景色がなんとなく見えてきた。

 雪がつもっているたくさんの木は、葉っぱがないことをのぞいたらすごくクリスマスツリーみたいで、うちはまた楽しくなって木のもとに駆け寄った。


 ちょっと勢いよく木に向かいすぎたみたいで、うちはその太い幹に頭からぶつかってしもうた。


ドンッ

「きゅんっ」

ドサドサドサ

「きゅ、きゅるんっ?!」


 思いっきり頭をぶつけて痛がるひまもなく、木の枝に降り積もっとった雪がほとんど全部うちの真上から落ちてきた。

 大量の雪にいっしゅん埋もれて、ぷはっと頭だけをだす。


「きゅ、きゅ……!」


 な、なんかうちすごい幸せや……!!

 雪のなかで体を埋めていると、心地よい冷たさと一緒に力がわいてくる。


 こんな感覚は生まれて初めてのことやった。すごく元気なとき以外はほとんどずっとベッドのうえで本を読んだり、テレビを見るくらいしかできんくて、うちがどんなに体を動かしたいって思っても、うちはちょっと走るだけですぐに心臓がどくどくいって立ってるのもつらくなるばっかりやった。


 好きなだけ歩いて走りまわっても全然疲れない、むしろ元気がどんどんわいてくる。ほんとうに、夢みたいな夢や。

これをかいているときに、初めてデータが途中ふっとぶ事件を経験しました。

一度かいたところをもう一回かきなおすのはほんとに精神的につらかったので今後気をつけようと思いました。

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