第2.5章 ハルの自己紹介
主人公の自己紹介、貼りますね。
少し長くなりました。すみません。
はじめまして、日向美春です。
みんなからは「ハル」って呼ばれています。
年齢は25歳の未婚、職業はお花屋さんを営んでいます! お花はもちろん、木でも野菜でも、植物なら何でも取り扱っていますし、取り扱いたい派です!
今の私の自宅は、都会から少し離れた郊外にある500坪の広大な敷地。そこで植物たちに囲まれて自給自足の生活をしながら、自宅兼お店として毎日楽しく暮らしています。
……あ、いきなりこんな話をしても「何言ってるんだこの人」って思われるかもしれないので、私のちょっと変わったこれまでの人生を少しだけ聞いていってくださいな。
幼少期・小学生時代:お友達はみんな「植物さん」
物心ついた時から、私はなんとなく植物さんたちと意思疎通ができていました。お庭のタンポポさんや、道端の野花さんとお話しするのが日課で、特にタンポポの綿毛を「ふーっ」て飛ばして、嬉しそうに風に乗っていく姿を見るのが大好きだったのを覚えています。
でも、小学校に上がるとそれが普通じゃないってことに気づいたんです。周りの子たちからは「変人」扱いされて、すごく辛かったなぁ……。逆に私は「なんでみんな、植物さんたちとお話しできないんだろう?」って、そっちの方が不思議で仕方なかったんですけどね。
中学、高校生時代:芽生えた力と、ささやかな同好会
中学に入ると、ただの意思疎通から「断片的な声」としてハッキリと言葉が聞き取れるようになってきました。
「あっ、私って何か不思議な力を持ってるかも?」って自覚したのもこの頃です。植物さんたちを育てる(愛でる)のがどんどん楽しくなっていきました。
高校生になると、その声はもうはっきりとクリアに聞こえるようになりました。もう植物が大好きすぎて自分の部屋はジャングル状態。
勢い余って「植物飼育部」を発足したんですけど、入ってきたのは大人しそうな男の子が1人だけ。結局、部活には昇格できずに「同好会」として3年間を過ごすことになりました。でも、その子もめちゃくちゃ植物が好きで、一緒に過ごした時間はすごく楽しい思い出です。
……あ、そうそう! 高校時代で一番印象に残っている出来事は、花壇に生えた雑草をじーっと見ていたら、
「……何見とんじゃ! ワレ!……」
って、いきなり関西弁で怒られたことです。あれにはびっくりして、思わず大笑いしちゃいました! その雑草さん、冬になって枯れるまでずーっと怒りっぱなしだったなぁ。
大学生時代:世界を巡る植物の声と、運命の出会い
大学は迷わず植物関連の学部へ進学しました。世界中の植物さんについて勉強して、実際に現地に足を運んで植物さん達と会いにいったりもしたんです。
不思議なことに、どこの国の植物さんとでも日本語でお喋りすることができました。
一番驚いたのは、アフリカ奥地の原住民の村で「シャーマン」と呼ばれるお年寄りに会った時です。その人も私と同じように、植物さんと意思疎通ができていたんです。現地の言葉なんて知らなかったのに、植物さんを仲立ちにしてお喋りできちゃって。
帰り際にシャーマンさんが言ってくれた言葉は、今でも私の胸に深く残っています。
「貴女は特別な存在だ。その力を大切にね」
社会人・現在:私だけの「聖域」
大学卒業後は、都会の小さな花屋さんに就職しました。
私が入社してからお店の売上が倍以上になったらしく、店長からめちゃくちゃ褒められてすごく照れくさかったのを覚えています。
そして24歳の時。プラプラと郊外の自然豊かな道を散歩していたら、今住んでいるこのお家に出会いました。
土地付きで売りに出されていて、しかも一目惚れ。決め手は敷地の広さと、そこに生えている木々や花々の種類の圧倒的な多さです。
一見すると、ただの鬱蒼として荒れた土地に見えました。でも、私の目は誤魔化せません。
そこには、多種多様な植物さんたちの素敵な「歌声」が聴こえていたんです♪
……あ、知ってます?
植物さんって、機嫌が良いと歌うんですよ!
しかも歌声が一本一本、全然違うんです!
だから、25歳になるタイミングで会社を思い切って辞めて、本格的にこの家で植物さんたちを育てる(愛でる)ことに決めました。
お花屋さんの店長には、そりゃあもう盛大に引き止められて、人生で一番大変な交渉だったかもしれません(笑)。
でも私の意思は固くて、結局「定期的にこの家に咲いた花を卸す」という条件で、なんとか納得してもらいました!
長くなっちゃったけど、私の紹介はこれでおしまい!
こんな私ですが、日々大好きな植物たちに囲まれて、本当に幸せに暮らしています。
主人公の自己紹介って、1番最初がよかったかなーと反省。
気をつけます。




