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プロローグ
小栗小助 なんでこんなことになったのだろう。塞がれた視界、後ろで結ばれた両手、椅子に縛り付けられた両足、そのどれか一つをとっても生まれて初めての状況だった。
そもそもここは一体どこだ? 確か下校している途中だったはず……
暗い視界の中で曖昧な記憶を掘り起こしていると、扉が開く音が聞こえた。
「ほら、見てっ! とうとう見つけたわっ!」
「流石部長! やっぱ俺たちのリーダーはあんただぜ」
「天才」
「そうよそうよ、もっと褒めて」
続いて男女三人の声が聞こえてきた。僕の酷い姿が目に入っているだろうに、その声色は明るい。助けを求めようかと思ったが、期待できなさそうだ。そしてこの声、間違いない。
肩を落としこれからどうなってしまうのか考えていると、目に貼られていたガムテープが僕の大事な眉毛ごと、ベリっと音を立てて容赦なく引き剥がされた。
「痛いっ!」
思わず声が漏れてしまう。
反射的に顔を上げると、僕は一人の女に覗き込まれていた。突然光にさらされて眩しかった視界が、徐々にはっきりしてくる。彼女は黄金の笑みで僕に向かって言った。
「小栗小介、観念なさい。そしてこの私、徳川家の末裔、徳川家奈に、埋蔵金の在処を教えなさいっ!」
よく分からないけど、多分最悪だっ!家奈




