辛口小説スコップ 虚空に宿りゆく六炎
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【前書き】
こちらの記事はあくまでも筆者の個人的意見です。
評価の基準としては200円~700円前後の書籍を購入し、読んだものとして付けさせていただきます。そのため基本的には厳しめとなります。
かなり個人の趣向が反映された内容、点数となります。
広く客観的な価値を持つ評価ではありませんので、その辺りはご了承ください。
※こちらは記事を読んだ時点の最新話である『第八話 また解剖できる』までを読んでの感想、レビューとなります。
あらすじ
【一言あらすじ】
空っぽだった少女が、新たな力とともに感情を獲得していく物語。
【長めなあらすじ】
死にかけたとき、初めて、生きたいと強く思った。
空っぽだった少女シューニャは、その瞬間、新たな力に目覚める。
行き場をなくしたシューニャは新たな街にたどり着いた。そこで得たのは、木の実、水、ハグという小さな感謝。
しかし、少女の胸には、確かに小さな炎を宿していた。
――誰かに求められたい。笑顔が見たい。
そんなささやかな思いから始まる、少女の感情の記録。
【全体の感想 C-評価】
少しダークな雰囲気で始まるファンタジー小説。
ジャンルとしてはダークファンタジーに分類される……かなぁ?といった感じ。
というのも現状では第一章、殆どプロローグのような段階。なので語れることもあまりないのだが、そのなかで思ったことは幾つか。
物語としては村を何者かに襲われた主人公の少女が見知らぬ場所に立っており、そのまま流れで街に辿り着きギルドで仕事を受けて……と言った感じでお話が進んでいく。
一章の時点ではそのまま幾つか仕事をして、強敵と戦った際に未知なる力が覚醒してなんとかなると言った感じ。
文章は読みやすく、物語自体はちゃんと形になっている。所謂なろう系のような形ではなく、かなりゆったりと進んでいくお話。
ではあるのだが、如何せん何をする話なのかが今一つ伝わってこない。
主人公のキャラクターにしても全体的にふわふわしている。村が焼かれて、主人公は未知の力を持っている。そしてそれを狙う敵のようなものが一章のラストで少し出てくる。
作りとしてはちゃんとできてはいるのだが……読んだ感想としては、あらすじを語られているのとあまり印象が変わらない。
もう少し主人公のキャラクター性、ドラマ、そういった感情を掻き立てる何かがほしいと思ってしまったところではある。
とはいえ、物語としては破綻はしていない。ストーリーもこれから先何か起こりそうな伏線はしっかりと貼ってある。
少しダークで、なろう系とはまた違ったファンタジーが読みたければ手に取ってみていいだろう。
【キャラクター C評価】
現状では全体的にふんわり。
主人公の人物像や目的など、その辺りの方向性をもう少し見たかったところではある。
この辺りは今後に期待、といったところだろう。
【文章 B評価】
文章はかなり読みやすい。
描写はしっかりしているが、決して引っかかったりはしないいい塩梅となっている。
【その他 C-評価】
これから先に何かをやろうとしているのは伝わってくる。
しかし冒頭部分に興味を惹いてくれる何かがあったかというと、少し難しいところ。
全体的なふんわり感は否めない。
【最終評価 C(それなりにお勧め)】
色々書いたが、文章の読みやすさと物語としてのまとまり具合は高評価。
かなり厳しめに見えるかも知れないが、物語が始まってまだ最序盤。物語が動きそうな場面で一章も終わっているので、本番はここからといったところだろう。
基本的な破綻はなく、ちょっとなろう系とは変わったストーリーが読みたければお勧めしたい作品。
所要時間は『第八話 また解剖できる』までで凡そ15分ほど。




