32歳女性の場合 part4
車の中から見える景色は下の世界と何も変わらない。唯一違うのは若い人がほとんどだということだ。それもまだ高校生くらいの人が多い。思い出の深かった姿で天界では過ごすのでほとんどの人が若い姿で天界での生活を送る。人間は18歳までで、体感する人生の半分を終えるらしい。感動するもの、心が動くもの、初めてするものがなくなると時の流れが早くなる。歳をとるごとに1年が早くなるのはそのためらしい。
1時間後。
「到着しました。」
どうやらショッピングモールに着いたらしい。隣でしおりは寝息を立てていた。
「おい、起きろ。ついたぞ。」
自分に起こされて目を擦りながら目を開ける。
「ありがとうございます。さあ、伯斗さんいきましょう。」
しおりはドアを開けて外に出る。
「では私はここで待ってますので。」
「ああ。よろしく頼む。」
自分も外に出ると、馬鹿でかいショッピングモールが出てきた。
「何度見ても慣れないな。この大きさ。」
自分たちが住んでいるところはいわゆる都会なところ。人が多く住んで、1番活気があるところ。裁判官は好きなところに住むことができるが、基本的に都市部に多くの人が住んでいる。理由は簡単で、便利なのと警備隊の質が良く安全だからだ。
「本当に大きいですよね。ここ。」
自分たちの目の前に立っている建物の大きさは富士山1個分くらいある。誰がこんなに大きくしろと言ったのかわからないが、下から見ると上の方は全く見えないくらい大きかった。入っている店も何万と数があり、回るだけで2年くらいかかりそうな感じだ。中にはなかなか怪しい店も入っているのだが、そこまで警備が回っていないことが問題になっている。
「見惚れてる場合じゃありませんでした。早く買いに行きましょう。」
しおりは足早に建物の中にはいっていく。自分も乗り気ではないが仕方なく中にはいった。




