26歳男性の場合 part2
いつも通りに担当の人に放送をしてもらう。
「あら、あなたやめなかったのね。珍しい。」
「はい。今までこんなことを1人でやっていた伯斗さんの力になれればと思ったので。」
「伯斗っていうのね、あんた。私も初めて知ったよ。あまり自分のことを話す人間じゃないから。」
「いいだろ。早く呼んでくれ。」
今まで自分は名前を伏せていた。というより、すぐに辞めるから名前をいう必要がなかった。名乗ったところでという考えが自分の中にもあったのかもしれない。
「はいはい。少しまっててね。」
資料を渡し、放送をしてもらう。今回はすこし荒れそうな予感がする。少し自分は急いでいた。
すぐに、その人はきた。態度は大きく、不信感満載な目で自分のことを見てくる。
「今日、あなたの裁判を担当する者です。少し移動するのでついてきてください。」
武器を持った警備隊が後ろについてきてくれるから道中問題は一切ない。問題は中に入った時だ。自分の見た目が少年なのでたまに自分を舐めた輩が警備隊が中に入れないのをいいことに襲ってきたりする。まあ、それでも自分1人なら問題はない。でも、今回からはしおりがいるので少し面倒なことになりそうだ。




