中学一年生男子の場合 part26
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
部屋着に着替えて下に行くと、父さんが帰ってきていた。
「お帰りなさい。」
「ただいま。」
3人で食卓を囲み、今日あったことを話す。夏帆とのことはすこし恥ずかしいので話さなかった。帰るのが遅くなった理由は友達と遊んでいたと誤魔化した。2人は僕の友達という言葉に偉く感動していた。中学校に入ってからこんなに笑顔な僕を見たのは初めてだと、今までとすこし違う僕を褒めていた。学校に行った母さんは、担任の先生と教頭などと話したらしい。いじめの詳しい内容、他のいじめの被害者のこと。先生は自分が気付けなかったことを謝罪したみたいだ。それ以上に僕に対しての感謝を伝えていたみたいだった。母さんの料理はもちろん美味しかった。当たり前の日常の最後の一コマだった。
ご飯を食べ終えるとお風呂に入り、リビングで家族揃ってT Vをみた。お笑い番組やドラマ、ニュースなど。明日のことを心配した母さんが早めに寝るように促した。
「幸助、明日も学校なんだから早く寝なさい。」
僕は母さんの指示に従い、自室に戻って、今日夏帆と買ってきたネックレスと指輪を大事にはめて床についた。
数時間後、僕は強い光で目が覚めた。
「いかがでしたか?時間です。お迎えにあがりました。」
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