中学一年生男子の場合 part25
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
住宅街の中はいろいろな匂いが混ざっている。この家はカレーだなとか、唐揚げだとか。鼻をきかせながら、すこしずつそれぞれの帰る家に近づいていく。
「もうついちゃうね。」
ふと、僕が話しかける。
「これからも一緒だから大丈夫だよ。」
と、夏帆はいう。
「そうだね。これからも一緒だもんね。」
「そう。じゃあまた明日。」
「また明日。」
何か僕の中で引っかかるものがあったが、この時僕は何かを忘れていたみたいだ。
家に帰ると、油の弾ける音が聞こえる。香ばしい匂いとともに、「おかえりなさい」という言葉が聞こえる。
「遅かったじゃない。もう少しで夕飯できるから着替えてきなさい。」
と、母さんに言われたので自室に戻った。夏帆とのことをいじられるのが嫌だったので、指輪とネックレスを外し、箱に大切に戻した。
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