中学一年生男子の場合 part24
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
「こちらが商品になります。確認をよろしくお願いします。」
店員さんが2人分の指輪を持ってきた。僕たちは指にこれをつける。サイズはぴったりで問題はないみたいだ。
「問題なさそうですね。」
「はい。ぴったりです。」
指輪を入れる箱をもらい、会計を済ませた。そうするといい加減帰らなくてはいけない時間。これ以上遅れると親に心配をかけてしまう。
帰りの電車の中。夏帆はずっと指輪を見ている。
「気に入ったの?」
「もちろん。私、初めて指輪を買うときはこれにするって決めてたんだ。両親の結婚指輪がこれだったから。」
「そうなんだ。」
夏帆の顔を終始ニコニコだった。
電車を降りると、すっかりあたりは暗くなっていて該当の光が眩しい。
「こんな時間になって怒られないかな?」
「怒られてもいいかも。怒られるよりも、今日のことが嬉しかったから。」
「それもそうだね。」
怒られることなんてどうでもいい。今が楽しくてたまらない。
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