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ロウキュー娘♡?  作者: 千園参
第1章 The story of Otatsu starting from here 《同好会編》
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第8Q Layup shoot

 とてもどこにでも売っている、売られている、バスケットボールとは思えないほどの重みを纏ったボールでボクたちは練習を開始した。

 まずはシュート練習からだ。



 ここで行われるシュート練習とはレイアップシュートと呼ばれるシュートが一般的だと言えるだろう。

 では、ではでは、レイアップシュートとは何か。

 レイアップシュートとはの説明の前にバスケットボールの基本的ルールの1つを説明しようと思う。

 バスケットボールは基本的にボールを持った状態で3歩以上歩いてはいけないというルールが存在する(ドリブル状態であれば好きに移動可能)。そのため3歩目を踏み出してしまうと、踏み出そう足を上げた時点で、トラベリングと呼ばれるファウル、反則を取られてしまう。

 それを踏まえた上で、レイアップシュートとはに戻る。レイアップシュートのシュートフォーム、シュート姿勢は、よく《ボールをゴールに置いてくる》なんて言われることが多いシュートだ。

 置いてくるってなんだよと。

 そこで大事になってくるのが姿勢である。

 パスを貰う、もしくはドリブル、ドライブ(ドリブルと同じ意味)でゴールまで近づき、そこからボールをキャッチし、1、2と、2の足で踏み込んでジャンプする。

 踏み込みの足や跳び上がった時の姿勢は左右で異なるわけなのだが、右手でシュートする場合は、右、左の順番で踏み込み、左足を蹴り込んで跳ぶ。左手でシュートの場合はその逆となる。

 シュートフォームは右手でシュートする場合はボールを右手のひらを上に向け、その手のひらにボールを乗せるような状態で持ち、ゴールに入れる流れだ。左の場合はその逆である。

 イメージとしては自由の女神のような状態で手のひらを上に向けて、ボールをポイッと放ってくると言った感じだろうか? 

 ちなみにレイアップシュートを行う方向だが、ゴールリングとゴール板に対して斜め45度の角度で接近し、シュートすると決まりやすい。




(文で説明するのムズっ!!!)





 このレイアップシュートは基礎中の基礎で実は最初に教えてもらうシュートだったりするため、シュート練習となれば、基本的にこのシュートを行うことになる。

 シュート練習の流れとしては、パスを出す人間とシュートする人間に分かれ、シュートする人間はゴール付近でパスをもらい、レイアップシュートを打つ、打ち終わったペアは交代し、今度はパスを出した人間がシュートにまわり、シュートした人間がパスを出すというように、交互にシュートを打ち合う練習である。

 しかし、だがしかし、これは大人数であればあるほど、自分に回ってくるターン数が長くなるわけだが、現在、バスケットボール同好会は2人しかないため、とにかく走らされてしまうのは、難点である。

 ボクが決めれば、ボクは決めたボールをそのまま持って、パスに回る。

 アップを兼ねたシュート練習のはずが、ガッツリと体力を削られてしまっている。

 いつまでレイアップシュートを打ち続けるのかというのは、学校によって違いがあり、トータルで何本決めればいいだとか、連続で一回でも外したら1からやり直しだとか、それは監督の匙加減と言えるだろう。監督の虫の居所にもよるだろう。

「ぜえ、ぜえ………」

 レイアップシを決める湊はとても綺麗なフォームで、お手本のようなフォームで、その姿はまさに自由の女神のようであった。

「よし! 次はバックシュートだ!」

 神坂先生がそう言う。




 レイアップシュートが終わったならば、次はその流れでバックシュート、背面シュートに移ることが多いのではないだろうか?

 バックシュートとはなんだという話。

 バックシュートはレイアップシュートの背面版と考えるのが、最もわかりやすいかもしれない。

 シュートモーションやフォームはレイアップシュートとほぼ同じであり、あとはシュートを打つタイミングが違うという点にある。

 レイアップシュートはゴールを自分正面に見て、斜め45度であったが、バックシュートの場合は、ゴールに対して自分の背中を向けた際に斜め45度くらいに身体を向けておけば成功しやすい。

 レイアップシュートは正面、バックシュートはゴールを通り過ぎて背面、という覚え方がいいだろう。



 以上がシュート練習と呼ばれる流れだろう。

 ちなみにバスケの代名詞とも言えるであろう《左手は添えるだけ》でお馴染みのジャンピングシュートやジャンプシュートと呼ばれるシュートはシュート練習ではなく、シューティング練習と呼ばれることがある。またシューティング練習では好きなシュートの練習ができるという点も特徴の一つと言えるのではないだろうか?

「そういえば、麟ちゃんはポジションはどこなのですか??」

「ワタシはSGシューティングガード。湊は?」

「私はSFスモールフォワードです!」

「へえ」

「そうだ! 私と一対一で勝負しませんか?」

「マジ?」

「マジです!」

「そっか、丁度ワタシも湊と戦ってみたいって思ってところなんだ」

「なら決まりですね!」

 すると、ボクと湊の頭に、脳天に、強烈な、激烈な、熱烈な、熾烈な、烈烈な、チョップが炸裂した。

「勝手に決まってんじゃねぇよ。もう時間がねえんだよ。さっさと床掃除して、帰んだよ」

 と、神坂先生は水を差すのであった。

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