013 銀髪美少女と見せ合いっこ
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
「オレ、何かやっちゃいました」
「それはやめろ」
「私の読んだラノベの名文句ですよ」
「しらんな」
4月に入ってすぐ。
今日はフィアナの日本語の練習に付き合っていた。
早くさくらと会話したいフィアナは様々な発声練習をしている。
まぁ会話だけだったらさくらがさっさとサルヴェリア語を覚えてしまえばできるだろう。
あっちは日常会話を習得する必要があるからな。
こっちの日本語は趣味レベルで十分だ。
最近調べたことだが日本語能力試験とかあるんだな。案外俺が受けても受からないかもしれない。
「せっかく明日さくらと遊びにいくんですから……勉強の成果を見せたいんです」
明日はフィアナとさくらの3人で近くのショッピングモールに遊びに行くことになった。
さくら自身がこのあたりの地理がよく分かってないのと単純に学校が始まる前に交流深めておきたいとか。
日本だったらフィアナとさくらの2人で適当に行かせるんだけど、このサルヴェリアではそうはいかない。
通訳という理由で俺も一緒にいくことになった。
「やっぱり日本語は難しいですね……。英語は得意なんですけど」
「サルヴェリア語の文法は英語に近いもんな。逆に俺は英語が出来ない」
「そうなんですね。じゃあ英語圏に旅行に行く時は私が通訳してあげます」
「その時は頼むわ」
「は~い」
最近はフィアナと自然な感じで喋れるようになっていった。
初めて出会った時はびっくりしたもんだけど……こうやって家族のように一緒に暮らしていくと慣れていくもんだな。
時々ドキドキさせられるのは困るけど……。
「フィアナは中学どうだったんだ? ケスフェルエスに通ってたのか?」
「中1だけですね……。途中からホームスクーリングに切り替えてました。それに去年はこの国にほとんどいなかったので」
例の世界一の件で騒ぎになって、この国から待避したって言ってたな。
ま、侯爵貴族なら別の国に別荘もあるだろうし……そういうことだろう。
「ホームスクーリングか。王族を含む一部の生徒が積極的に選んでるってテレビで見た気がするな」
「そうですね。王族や上級貴族は公務があったりやお抱えの家庭教師がいますからね。一部の授業のみホームスクーリングで学校教育を受けてます。でも高等部は社交を学ぶために全て通学されるそうです」
「じゃあ、高校ではサルヴェリアの王族に会うかもしれないってわけか」
「今の第一王子と第二王子が私達と同い年ですので、多分お会いすることになると思いますよ」
「ふーん、ま、王族なんてどうでもいいな。現代において不敬で処罰されることはないだろうし」
「あまりに失礼でなければ大丈夫ですよ」
そういったものは過去やマンガの世界だけだと思ってる。
日本人の俺は誰だろうといつも通り接するつもりだ。
「中1だけ通っていたって言ってたけど、ホームスクーリングを選んだのは何かあったのか?」
「え……とそのレイジには言いづらいんですけど」
「嫌なことだったら別に……」
「異性から毎日のように告白されて……」
「ああ……」
「それが気取ってると思われたのと……侯爵家の庶子ってことで同性からは煙たがれて……」
「お、おお」
「学内で勉強どころじゃなくなって、でも侯爵家も居づらくなってしまったので親交のあった四条家に身を寄せてました」
そういうのはやっぱどこでも聞くんだな。
貴族社会だったら特にだろう。
フィアナの美しさだったら中1の段階からモテただろうし……庶子ってことでつけ込める題材があるから女子のやっかみも多かったんだろうなと思う。
前に友達がいないって言ってたのはそういうことか。
「でも高等部ではレイジとさくらがいますし……やっていけると思います」
ま、俺もさくらもはぐれ者になりそうだし……3人仲良く頑張ろうと思う。
「そういや、制服も届いたな。もう着たのか?」
「一度だけ袖を通しました。レイジはどうですか?」
「まだ。直前でいいだろあんなの」
「もう、じゃあ見せあいっこしましょ! レイジの制服の姿を見たいです!」
「日本語の勉強はどうすんだ」
「あとにしましょう!」
フィアナはばっと部屋から出て行き、自室の方へ向かって行った。
まったくと思いつつもフィアナの制服姿を誰よりも早く見たいと思ってしまっている。
俺は最近届いたダンボールに入った、ケスフェルエス学院指定の制服を開いた。
こういう所は日本と違うよな。明るい色調のブレザーとはちょっと違う衣服。
お貴族様が使ってるので結構良い生地となっている。
サルヴェリアの一般家庭でこれを買うのは大変だろうな……。
さっそく袖を通してみた。
「お待たせしました!」
「おお……」
女子の制服は男子と同じ色合いだが、可愛らしいリボンと胸元が空いてる所が色っぽい。
世界一美形の多い国と言われているだけあって……お貴族様は容姿に自信のある者が多いと聞く。
高等部の生活はある意味将来の伴侶探しの一つでもあるんだろうな。
白い足が見える可愛らしい柄のスカート。
中等部の制服も近いものらしいので……こりゃフィアナがモテる理由も分かる気がする。
シャロンも相当声かけられてんだろうな。
「どうですか?」
フィアナがくるくるとまわるたびにその可愛らしさに目を奪われてしまう。
そりゃ……こんな子が同級生だったらやばいだろうな。
高等部でもモテそうだな。
「ああ、すごい良いと思う」
「やった!」
そんな子が許婚だもんな……。しかも俺に好意的だなんて。
まだそんな出会ってないのに目が離せなくなってしまってる。
俺は恋愛しにここに来たわけじゃないってのに。
気付けばフィアナが目の前にいた。
「レイジの制服もとてもお似合いです」
「そうか? 俺は貴族じゃないから似合わないぞ」
「そんなことないです。とっても素敵です。きゅんと来ます」
「来なくて良いんだよ」
そんなこと言われて照れてしまいそうだった。
何とか話題を変えよう。
「それよりスカート」
「はい」
「結構短いけど見えたりしないのか?」
「ああ、大丈夫ですよ。昔はダメだったらしいですけど、今はスパッツを履いてもいいので。ほらっ!」
「ほら?」
その時、フィアナはスカートを両手で持ち上げた。
白く弾力のあるふとももが見えたかと思えば……ピンク色の煌びやかな下着が露わになってく。
さすがの衝撃に俺はそこから視線を外すことができなかった。
「フィアナ」
「はい?」
「今もスパッツ履いてると思ってんのか」
にっこりとしていたフィアナが急に固まり、ゆっくりと目線を下げていく。
そして気付いた。
「にゃああああああああ!」
ばっとスカートを下ろして地面にへたりこんでいまう。
「見ました!? 見ました!?」
「見せたんだろうが」
「やだあぁぁぁ……」
「あんたやっぱバカだろ」
フィアナは涙目になって、恥ずかしがる。
まさか……下着をご開帳してくださるとは思ってもみなかった。
さすがに鼻血でそうだったわ。
フィアナはぐっと俺を睨む。
「不公平です!」
「え?」
「私のパンツ見たんだから……レイジも見せてください!」
「勝手に見せておいて何を言いやがる! こら、制服を引っ張るな」
くっそ、力いっぱい引っ張りやがって…、何を考えてんだこいつ!
うーうー言いながらフィアナはしがみついてくる。
こういう時どうするか……。
口では無理だし、殴ったり蹴ったりはNG。俺は女を殴らない主義だ。
となると……シャロンにするみたいにするか。
前やった電気あんまはさすがに抵抗が……そのピンクの下着に足を突っ込むわけだからな。
だったら……。
「みーーーせて、ひゃん!」
脇腹あたりをつっついてやる。
力が抜けてへたりこんでしまたので追撃に脇腹あたりをつんつんしてやる。
「ちょっ、やん! だめぇ!」
「ほぅ」
こいつの体、敏感すぎじゃないか。
電気あんまはさすがにまずいのでこっちに変えたが……
これはこれで何かエロティックな感じがするな。
何か楽しくなってきた。
「はぁ……はぁ……レイジ許してぇ」
「うぐっ」
つんつんするたびにフィアナは床の上をのたうち回る。
その反応を十二分に楽しんでいたら、ぺらっとスカートがめくれてしまった。
再びピンク色の下着と柔らかそうなおしりが視界に入った。
さすがこれはまずいと思い、視線を下着から扉の方に向けると……、
シャロンが怪しんだ目で俺を見ていた。
フィアナの淡い叫び声を聞きつけたのだろう。
「ママ、お兄ぃがフィアナにえっちないたずらしてる!」
「あらー、今日はお赤飯ね」
何でそこは日本文化なんだよ!
さすがにそれはこの国に伝わってないだろ!
シャロンや母さんに言い訳しようと思ったが寝転んだフィアナが足を掴んでくる。
潤んだ瞳で呟いた。
「レイジ……私、くせになるかもです」
「ならんでいいです」
フィアナと変な感じで関係を深めつつ、さくらとフィアナと3人で遊ぶ日がやって来る。
下着は元気の源!
次回この章唯一の長編となります。
期待頂けるのであれば作者の今後の執筆活動のためブックマーク登録や下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして入力を頂けるとそれが一番の作者に対する応援となります!
強制ではありませんし、お気持ちだけでもありがたいので宜しければお願いします。




