私のねぇ様
私が両親を亡くして公爵家に引き取られた時、ねぇ様はしつこいほど私の相手をしてくれた。
傷ついている私を慰めたかったのか、ただ妹ができて嬉しかったのかは分からないけど、悲しみにくれる暇がないほど外に連れ出して一緒に遊んでくれた。
そして、私がねぇ様を大好きになったのはもう少しして、学校に行き始めた頃。
貴族ばかりのなか、公爵家にいながら元々庶民の私は目の敵にされた。
「庶民がなぜ私たちと同じ学校にいるのかしら?
あまり近付かないで。庶民がうつるわ!」
タチの悪い女の子に囲まれいじめられていた時、
「じゃあ私も既に庶民がうつっているのかしら?」
ねぇ様がどこからともなくやってきた。
「あなたたち、伯爵家、子爵家でありながら、公爵家に楯突くの?
そうやって人の弱みを探す暇を持て余した貴族より、
今この瞬間も国の為、家の為に働く庶民の方がよっぽど偉いと私は思いますけど。
顔は覚えました。お父様に言いつけられたいかしら?」
そういわれると一目散に去っていく令嬢たち。
「マリー、大丈夫?あなたはもう公爵令嬢なのだから、もっと堂々としていいのよ?
何かあったら私が懲らしめてあげるわ!」
ねぇ様の言葉に嘘はなく、私に何かあればすぐに駆けつけてくれた。
私はこんなに素晴らしいねぇ様のと家族になれて幸せ者だった。
ねぇ様が大好きな点では皇太子とも最初は仲良くなれそうだったが、お互いねぇ様を独占しようとして仲は決裂。
今も私からねぇ様を奪った今は皇帝のあの男を許していない。
でも、私もねぇ様に執着してばかりでは居られなくなった。
私も家庭を持ったからだ。
私には今6歳の女の子、シーナがいる。
ジーンとの子だ。昔からねぇ様の従兄弟の彼は私を可愛がってくれて好きだった。
ねぇ様が結婚したあと猛アプローチの末に落としてやったわ!
もちろんラブラブ夫婦よ!
今も二人目がお腹の中にいるわ。
シーナを身ごもった時はねぇ様が既に皇太子ジン殿下を出産した後だったので色々助けてもらった。
ねぇ様は二人目に女の子、マリンちゃんも産んでいる。
既にジンとシーナが仲良くやっていて、ぜひ許嫁にと言ったらねぇ様とあの男はなんて言うだろう。
2人が初めて会った時と歳の近い子供たちを自分たちと重ねて、懐かしいと思うだろうか。
あの男は子供を溺愛しているから「まだ早い。」と言うだろうか。
ねぇ様はきっと喜んで承諾してしてくれるだろう。
でも、私たちのようにこじれませんようにと願うのは目に見えてるけどね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。




