確定した幸せ
後日、二人で皇帝陛下、皇后陛下、両親たちに報告した。
もちろんみんな喜んでくれた。
マリーも
「こんなヘタレにおねぇ様を任せるのは嫌だけどおねぇ様が幸せなら仕方ないわ。
おねぇ様に何かあったらすぐに奪いに行くから覚悟しなさい!」
クレイン様にそう言いながらも私のウェディングドレス姿を楽しみにしてくれている。
お城への引越しも着々と進み、これからクレイン様と過ごす部屋にいった。
すると見た事のある物がいくつか会った。
「このオルゴール、万年筆や懐中時計、小物入れも。」
クレイン様と偶然会った雑貨店で見たものだった。
「全部シャリーにと思って選んでいたものだよ。
君が好きそうだと思ったらいっぱい買ってしまった。
ほら、後ろにも。
最近買ったものもあれば、ずっと前に買ってわたせなかったものもいっぱいあるんだ。」
周りに置かれた物はまるでお店のような量で、全て私の好みだった。
「これ、全部ですか……!」
「これからは一緒に買いに行こう。」
心が通った今ではお互いよく目を合わせるようになった。
「さぁ、ドレスの採寸だ。あの針子は時間に厳しいから遅れないようにしないと。
でも、もう少しシャリーを独り占めしたい。」
そう言って正面から私を抱きしめ、まぶたにキスをする。
こういうスキンシップも多くなった。
クレイン様はもう開き直ったようで、緊張している素振りもないが、私はまだ慣れず、顔を真っ赤にしてしまう。
するとさらに可愛いと言ってエスカレートするのが最近の悩みだ。
もちろん採寸の時間に遅れ、針子はムスッとしていた。
そして結婚式当日。
ウェディングドレス姿の私を見て、クレイン様は目を逸らした。
目が合わなくてももう寂しくない。理由はわかっている。
「私、綺麗ですか?」
こんなことを聞けるようになるなんてクレイン様と一緒にいて、私も少し大胆になったのかもしれない。
「当たり前だ。シャリーはどんな姿でも綺麗だ。」
真っ赤な顔の私の旦那様はかっこよくて可愛かった。
式の最中、マリーは嗚咽を漏らしながら泣きじゃくり、
笑いの溢れる結婚式になった。
国中に祝われた私たちは国一番の仲良し夫婦になった。
すれ違いばかりの青春だったけど、すれ違いばかりだったこそ、今こうしてかけがいのない相手だと感じ合える。
2人がこのまま幸せに一生を共にしたのは言うまでもないことである。




