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異世界食堂



レイに回復魔法をかけて貰い体力を全開にして部屋を出た。


一階に行くとロビーカンターには誰も居なかった。


一度外に出て隣のドアを開けると「いらっしゃい」の元気な声が聞こえてきた。


宿の隣接の食堂でヤリチン亭という看板がかかっていた。


宿屋と兼業で宿泊客は此処で食事が出来る。


「遅くなったけど朝飯分でいいかな?」


「昼過ぎだけどね、丁度、今、手が空いたところだからよいよ」


スレンダー巨乳熟女は微笑んで言った。


席に座るとスライムが寄ってきた。


「ゆっくり足を入れてごらん」


シークは顎で指示して言った。


裸足のダイスケはゆっくりと足を入れるとぬるりと足が入っていった。


あ、これ気持ちいい。


20秒くらいで

「もういいよ、抜いてみろよ」


足を急いで抜いた。


「そんなすぐには溶けないよ」

シークは笑った。


「酸を使うのはスライムも力を使うだろ、

まず簡単に皮膚から剥がれる脂を食べてそれが無くなったら溶かすから、

今のでも素足で歩いて汚れるてと思っての時間で通常は半分ぐらいでも十分だよ」


「凄いですこれ」


足は石鹸で洗った感じで綺麗になったのが実感できた。


嬉しくて逆の足も入れた。


「気持ちいいですね」


「そうだろう」


「お待ちどうさま」


出て来たのは、スープとパンだった。


正直、見た瞬間がっかりとした。


スープは黒色で中のジャガイモみたいのは紫色、根菜はピンクだった。


毒々しいというのが最初の感想だった。


パンの一つは青カビが生えてるのかと最初勘違いした物と、

どう見てもウ○コ色のしっとり柔らかそうな二種類だった。


食べるのを躊躇したが皆は美味しそうに食べていた。


味は・・・普通??


えっと、見た目が悪い分、まー意外と食べれるなって感じ、


只、お腹が減りまくって状態でこれならどうなの??


て感じ?


「食事をするとSP・MPが回復するから沢山食べた方がよいわよ」


「え、そうなんですかそんなに簡単に?」


「簡単って・・・勿論、回復量は少ないですが、

この食事は比較的回復量が多い食材で作られた料理です」


「なるほど」


「それに・・・ダイスケさんは太ってるから沢山食べれるんですよね」


あー、シーク君、デブに太ってるは禁句だよ。


そこは体が大きいとか恰幅が良いとか言い方があるんですよ!


「えー。まあ。いやー大食漢、大食らいとは言われてました」


怒れないよ~ヘタれだからさー


雰囲気を悪くしない為、笑顔で答えた。


ここは器の大きさを示さないと!


腹も大きく膨らんでるし・・・


「あーやっぱり、羨ましいなーー」


4人は羨望の目で俺を眺めてる。


「僕たち同じ世代の人より小食なんです」


ケンさん悲しい顔をして言った。


「皆、細いでしょ?コンプレックスなんです」

レイさん胸だけは細くないですよ・・・


「レイとケンは胸があるからまだいいよー」

シークは言ったケンの胸は筋肉の意味だろう・・


「シークは両親も細いらしいから遺伝と諦めもつくだろうけど、

アタシなんて両親・・・とも太いから、

どれだけ食べなさい細いとモテない、

若い女性としてダメだろうって・・・ううう」


ビビちゃんガチ泣き。


「頑張って食べなさい、

あなたの為なのよ、

貧乏だけど食事は沢山出してるのよって、

かーさん、絶対に世間体を・・


近所おばちゃんに馬鹿にされるのが嫌だったんだ!

体質で食べれないだから・・がんばれて何だよ」

シークさんのガチ真剣な顔初めてかも??


「ビビ、この話題はしない約束でしょ・・・やめよ。


ね、惨めになるだけだから・・ううう」


「え、この世界では食べれるのが良いんですか?


私の世界では太ってると馬鹿にされ細いとモテるんですよ」


((((なにそれ!行きたい!!!!)))


4人は魂のハモリを見せた。



三国志時代の周瑜と言う呉の軍師は「絶世の美男子」といわれたが、

肖像画を見ると 豚まん である。


中世、日本でも平安、戦国と美人画は皆、どちらかと言えば太ってる。


細いが美人は極少ない地域と期間で、

人類の歴史では太ってるが美人の方が多いのである。


現代の西洋、

その影響を受けた現代日本ではスリムが美人となっているだけで、

中世のタイプの異世界に転生ならデブはモテる可能性が高い。


そしてこの世界ではデブは段違いにモテた。


魔法がある世界では当然、大量殺傷が出来る魔法使い、

そして、人を命を救える回復士が恐れ尊敬される。


太ってると体力がありHP、防御力、力が有利になる。


HPが多い魔法使いが有利は異論は無いだろう。


問題は素早さだが確かに走ったりダンスなど全身運動ならそうだろう、

重さがあれば運動速度は遅くなる。


しかし、魔法使い僧侶にそんな素早さはいらない、

呪文詠唱と手先を動かす程度の運動の速度あれば良い。


早口言葉&タイピングなどでデブは不利という話は聞か無い。


更にアメリカ合衆国大学教授の肥満率は一般の人を超える、

という統計結果もある。


脳は人の消費カロリーの30%を消費する器官である。


考えるはカロリーを大消費するので、

若いころのガリ勉君がやせてるはその消費が多いからで、

考え続ける職業に就くには、

カロリー摂取の得意の肥満特性の人の方が有利と言うのが、

見解として出されてる。


知力もデブが有利となる。


魔法が体の血や肉に宿ってるなら体積が多い人間ほどMPが多いとなる。


それで食事で魔力が回復ならデブこそがは魔法使いに向いてる、

つまり、尊敬され羨望の目で見られる。


八つの重苦のうちのデブは重苦で無くなった。


「さ、食事もしたし」


ケンは言った。


「今日はもう、寝るか」



「えっ」


ダイスケは一人、間抜けな声をだしてしまった。



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