ゴブリンとの戦い
ダイスケはメニューを確認しLV5のゴブリンをみた。
砂掛矢を装備品につけてる。
矢は弓が無くても手に持てて武器か・・・それを手土産に逃げたって事??
えっと、一個10円に満たない、不良品水筒とリサイクルの壊れた矢0円で、
核攻撃を防いだって事。
コスパ高すぎ!!!!!
ゴブリンはゴブリンの価値観で生きてる、その文化、社会のルール従って、
それは人間の母を持つからと言って人と同じではない。
メスかアイテムを得た時はそれを優先して持ち帰り、ボス、指揮官に報告する。
メスはどんな場合も最優先事項だから問題ないが、
アイテムは流石にその価値が重要となる。
魔法軍団長がゴミの様なアイテムで戦線離脱は・・・・
それは処刑される。
しかし、
これは人間側の新兵器で今までミー・コトーの人生で聞いた事が無い物だった。
しかも、有効射程外から風盾を無効化して、魔法詠唱妨害、目潰し攻撃と、
使い方では戦術が変わるかもしれないアイテムなのだ。
本音は勿論、自分の命だ。
あの状態で魔法攻撃範囲まで行けば、
こちらは【追風】
(第一陣隊はスーしか風使いが居ない)
【風盾】が無い状態だ。
敵に高レベルの狩人が居るのは斥候情報で把握済み、
鷹の目&狙撃(LV4・射程、命中&クリティカル50%UP)
まさにサーチ&デストロイが待ってる。
【追風】で射程が伸びてるを考えると、
殆ど、死ぬのは100%に近いと思えた。
隠れ止まれば、後続部隊に見られる、
監視スパイは誰かは指揮官しか知らない。
未知のアイテムを持ちかえれば、
その凄さ、魔法部隊壊滅の報告をすれば。
貴重な情報、アイテムを持ち帰ったと褒美を貰える戦功になる。
歩き出してミーは考えた。
ふ、走る必要は無い、
早く戻り過ぎて第5陣に組み込まれたたまらない・・・
目の前に異様に早いスライムを見つけた。
そう言えば、さっきも捕まってた馬鹿が居たな?
早いスライム&ゴーレムで【激励鞭】を思い出した、
人間の魔獣使いの職業である技能で、
力&早さ+10のやつだ。
そうか、これも手だな、
人間に癖に賢いな・・・
これも使えるか?
スライムの核の位置を確認して、
すぐ手を伸ばして潰せる体制にして、
足を入れた、
これは結構きついな、
フフ、でもこれも報告材料と遅れてきて言い訳が出来る。
複数の後続部隊が通り過ぎてる、
皆、馬鹿にして通り過ぎる、ゴブリンらしい奴らだ・・・
最前戦では、
唯一無事にゴーレム罠を突破した最もレベルが高いゴブリン戦士ギーは、
その敷き詰めれたスライム地雷も微妙な起伏を把握して、
壁を横走りして突破した。
だが、そこまでだった。
長介がまさに一瞬一閃で首を飛ばして何事もない様に元の位置に立っていた。
戦士LV5【転身】初動作無しで間合いを詰め相手を葬り去る。
攻撃中無敵状態、敵防御力無効、命中&攻撃力100%UP
と最高奥義に相応しい性能。
スライムに捕まったゴブリン二体も、
シーク&キクコの狩人師弟に仲良く頭を打ち抜かれて果てた。
足が動かずに止まってるのだから、
至近距離で高レベル狩人が外す訳が無かった。
後続の魔法部隊はゴーレム突進で6体のゴブリン魔法使いを仕留めた。
これは砂掛の効果が大きかった、
この距離で高レベル呪文職なら、口を塞ぎ、うずくまる。
校庭で体育の時、強い風が吹いて砂塵が巻き起こったら、
その逆の方向を向いて、
腰をかがめて、
手を口鼻に持っていくだろう?
まー 仁王立ちで口を開け、目を見開いて、
ウケをねらう、笑いの為に体を張る、
芸人魂もそれはそれで面白いが(笑)
砂煙と上から砂なら、うずくまり、
落ち着くのを待たないと詠唱が出来ない。
霧の向こうから、
大きな音は大音量過ぎてパニックに近い状態になる。
第一陣もそうだったように、
ゴブリンは全く静寂で遠方の相手の会話が聞こえる耳を持っているのだ。
補聴器で小さな音拾ってる処で大声を出される様な物、
鼓膜、破れるわ!
状態で一瞬ひるんでしまう、
それが隙になる、
戦いの中で一瞬のひるみは致命的な隙になる。
うずくまり、ひるみ、
大音量に対応としてる処をゴーレムトラックの餌食となったのだった。
残り、三体は10円不良品のリサイクル品を喜んでお持ち帰りして頂き、
最大懸案だった最強魔法部隊は消滅した。
第三、四陣は直ぐに来ていたのでゴーレムの音に怯むもの、
距離があり音量を調整して直ぐに位置を把握で、
素早さ、敏捷性で圧倒してるので冷静に音の位置、
進み具合で進路を把握で何無くゴーレムをかわして砂塵地帯も突破した。
目を瞑り、口を塞ぎ、手を鼻を抑えてだが・・・
そのせいで数体はスライム踏んでしまって足止めを食らう、
「ルーイザさんウォークライを、ケンはその後、途切れさせず、
レイ、最後の決めは任せた」
ダイスケは重力増加と霧を連続詠唱した。
同時にルーイザさんは
戦士LV2【威嚇】
(ウォークライ):声に全闘気をのせて、全ての相手を怯ませる。
と、説明文だとカッコイイが、たんなる大声出して相手驚かせるという物・・・
だって、効果範囲は自分中心で声が届く範囲で、
声が大きいルーィザさんは250mでケンは200mくらいらしい・・・
麻痺、眠りと違い、一瞬だけ、
敵攻撃前なら関係なし、
攻撃後は勿論関係なしで、
攻撃最中だけ気勢をそがれて攻撃中断でターン潰しとなる。
只、この場合、一瞬でも怯ませれば、
移動速度が遅くなるが使用理由の一つ、
最大の理由は大きな音、
つまり、敵に聴覚情報妨害が大きい。
ケンの指示もその意味で途切れさせずなのだが・・・・・・
師弟の連携合体技とゲームではなるんだけどね・・・・
正直、さっきの「野獣の咆哮」の方が声が大きいし、
継続時間恐ろしい(ケンにとっては特に)くらい長い・・・
ゴブリンやオークのメスH命の敵なら、
凄い効果になるんじゃないのか??
ゲームで合体技とかあるけど、
ケン達の本当に合体してますから!
・・・・と少し想像してみた・・・・
ゴブリンたちの速度は速い150mを越えてきた、
魔法発動最大120mでグループ魔法範囲が30mだから、
グループ魔法の最大射程地帯である。
【霧】は前のレイと今回のダイスケで二重の濃度上に低い位置でまさにミルクを撒いた様。
ゴブリンはそこに侵入で突然重くなる体、そう、重力増加の魔法である。
この魔法は相手と言うより、その場所にかかる、
重力だから当たり前と言えばそうなんだが、
相手の場所に掛ければ、
普通に戦うのなら相手に影響に思えるんだが・・
自分が相手に攻撃しに行けば自分も重くなり、
相手がこちらに攻撃しにくれば範囲外れて普通の重さだから
戦士職には「やり辛い」と評判が良くない。
遠距離戦だと矢が下に落ち「当てづらい」と評判悪い。
魔法戦では顎や舌が重くなってもそれ程呪文詠唱では効果無いなると、
益々初心者は使いずらい・・・
だから、時空魔法は初心者向きではない。
しかし、これは今回では役に立つ、
ゴブリンは数が多くHPが高くない、
魔法で一掃が一番だが、
数で押されて接近される、魔法使いはそれでやられる。
これでここに来た敵は更に遅くなり、
後続も追い付てこの地帯に侵入。
一グループ9体どころでなく、
隊列が潰れてほぼ2グループがこの地帯に侵入した。
「寒き空気よ 渦を巻き我が頭上に集え
全てを凍らす力となれ アイスボール」
レイは最高のタイミングを見極めて唱えた。
結果は圧巻だった。
全て凍りついてゴブリンたち全滅した。
「凄いな」
「LV5並み威力ある」
「・・・」
「レイ凄いな」
「魔力が高いと威力凄いな」
一人を除いて、皆がレイを褒めた。
ゴブリンのHPは当然ばらつきがある、
魔法のダメージも当然そうだ、
数体は瀕死で残っても凍結してくれれば、
と正直、予想していた。
明け方の一番気温の低い時間、
洞窟で【追風】戦闘中は強風になってるから扇風機は強状態。
霧をかければ、当然温度下がる、
それを2回かけてる。
温度が低い状態で冷凍魔法だから、
しかも、高濃度の霧が足元にある、
・・・・
凍るか、確かに。
冷凍魔法の威力が敵の侵攻を遅らせる、
その足元凍らせるのもこの戦闘の全ての基本戦術。
敵を撃退するのが目的ではない、
自分達は足止めで時間を稼げばよい、
敵の侵攻を止めれば良い、
極論を言えば敵を殺す必要も傷つける必要も無い、
逃げてくれてばそれでよい、
ケン師弟のウォークライにも敵を逃げやすくする効果もあり、
人間は援軍が来れば、MP満タン魔法使い増援が複数くるだろう、
ここで魔法を唱え続ければ勝てる。
人は交代で作業を行える、一本道では侵攻する方が馬鹿だ。
準備や会話も全て、時間稼ぎ、
斥候が来て、
タイムリミットが来たがわかったので誘う形の罠を仕掛けただけ、
時間は伸ばせるだけ伸ばしたいのだ。
これでゴブリンにとっては登り坂道で足元も氷結してる、
逆風の強風、強重力、高濃度の霧、
大音量の恐怖音波と鼓膜大ダメージで侵攻はゴブリンは大変だ・・・
・・・・
何か忘れてる気が・・・
誰かを忘れてる気が・・・
あ!
ビビ!
思いっ切り、こっちを視てアピールしてる・・・
なんしてんの!はやく・しじ!
わーエルフでなくても声が聞こえる気がする、
てか、唇動ているし・・・
デーブハーゲンでアタッカーの役割が・・
ケンがシールド、
シークがスナイプ、
レイがヒーラー、
ビビがアタッカーって感じだもんな~~
レイの魔法攻撃が凄いとなると、
「氷結もあるし レイだね、」
「ビビ溶けるから、火魔法かけるなよ」
わーーー 一人いらない子が出来ますね・・・
でもな・・・
ゴーレムもう当たらないしな・・・
MP無し魔法の唱えれない魔法使い=役立たずの、
男に相手にされない、
中年なのに居場所の無い、
可哀想なムネタイラさんに仕事与えてやるか。
「あんた、何か腹立つ事考えてるでしょ!」
おまえ、どんだけ男の心の中の声には鋭いだよ、
なんで、それで男居ないんだよ!!
あ、だからか??
「みんなの為、城の人々の為、君にはつらい任務を頼みたい」
ビビ、驚いたが、静かに頷いた。
「うう、ごめんね、ごめん」
ビビは泪を浮かべて作業をしていた。
「戦いに犠牲は付き物だよ。彼らの死は無駄にはならな・・」
「あ、石右2、砂左1・・石左1で暫くそのまま」
ゴーレムでは、もう普通に進んでゴブリンは倒せなかった。
音が大きいは遠くからなら脅威でない、
しっかり避けられて足止めにもならない。
スライムもバラマキ終わり、
その場で足踏み回転でもさせて音だけ発生させようか?
と思っていたんだが・・・
ニートになる事を恐れた貧乳エルフに頼まれて、
それじゃ、と考えたのが・・
[捕まったゴブリンはいずれ逃げるけど、
向かってくると面倒だから、踏んどくか]作戦だった。
ゴーレムは躱されるけどスライムには予想以上に捕まってくれた。
コアを壊せばスライム死ぬから足止めと思っていたら、
どうも早くなったスライム、コアが動かすのも早くて、
ゴブリンとっては力12になった粘液の中でコアを潰すのが難しく、
手も取られて、
両足ともとなると抜け出すのが困難なようで死んでる個体も出てる状態。
しかし、仲間もいずれ助けると考えて、
(実はこれはダイスケの間違い、
ゴブリンは仲間を助けない、
連携が有名だから勘違いしてる、
そのルールで従ってるだけ人の価値観を当て嵌めてはいけない。)
ビビに非情の「スライムごと踏みつぶせ」指令を出したのだった。
「スラキチ、スラヘイ、スラッペ、ごめんね」
勝手に変な名前つけてるし、スラリンが良い名前に思えてきた・・・
それに最後の左1は行き過ぎたから戻しただけ、
実際は二匹しか踏んでない・・・
ビビは鷹の目&鑑定出来ないからわからないけどね。
もしもの時、ゴーレムは最後の最後で戦力になる、
その為の意味でも呼び戻した。
目視出来る処なら、
ビビ一人で2体のゴーレムに直接指令で戦う事が出来る。
しかし、ビビの方は戦いのメインで無い。
「ミスト」
ダイスケは重力増加と霧を連増詠唱した。
先程のは120m起点で30m範囲だから90~150mとなる。
今回は重量増加は60m地点を起点とした、
30~90mとなり、
これで30~150mの範囲が重力増加地帯となった。
重力系の魔法は同じ場所には重ねがけが出来ない。
まー当然、出来たら、
序盤から初心者パーティーでも空飛べるし、
巨体のドラゴンや巨人等の強敵が簡単に潰せる、
数倍とかなったら自重で潰れる・・・
魔力補強でも体組織強化でも持たないだろう、
それに相手は口も動かせないだろうし動けないから、
魔法攻撃し放題、
安全策で効果が切れる約1時間くらい、
座って徐々に体力が減って死ぬのを見物と言う・・
およそRPGとして駄目な展開になってしまう・・・
レイは【氷球】をその区間で最適、
つまり、最大数がかかる形でかけた。
残りが出ても良い、
嫌、少しは残さないとシーク達と長介さん仕事が無い。
とにかく、最大数になる形で撃って貰った。
ケン師弟はウォークライ連携は中止し、
撃ち漏らしたゴブリン討ちに参加した。
暫く、安定した戦いでゴブリンの死体を築いて・・・
本当に築いていた!!!
死体が凍りついて小山の様になって氷の彫刻の山を築いていた、
それを乗り越えるのにゴブリンが苦労している状況・・・
サルだからって、サル別に寒さ強くない熱帯の動物だから・・・
サルと言うと日本人はニホンザルを思い浮かべるがあれは特別で特殊なサル。
ニホンザルは「スノーモンキー」と言われて、
最北端のサルで体毛は中空構造、それに油がたっぷりついていて、
だから、温泉入っても、外の出てブルっと体を振れば水滴取れて、
乾く、直ぐにあったかいー毛皮になる。
皮膚は人間の様に毛細血管の拡張で熱を逃す機構は無し、
毛細血管をしっかり閉めて、熱を逃がさない皮膚をもってる。
だから、しもやけにならずに雪の中歩ける。
人間が同じことしたら・・・・・・・
温泉出て裸で雪の中歩いて一晩中吹雪に耐える・・・・・・
二ホンサルに出来て、人間に出来なことは無い!
人間を馬鹿にするな!!!
と言う方は、試してみて下さい。
命の保証はしないし、責任は自己責任でお願いします。
(100%死にますから止めて下さいね)
ゴブリンも氷山は登れない、登山家でも道具が無いと氷は無理。
氷の死体が無い処を選ぶ、
そこで氷漬けにされる、
氷が少ないを進もうとする、
そこで氷漬けと・・・
進軍は遅れに遅れてグループ呪文は9体を超える事多く、
完全に戦士職が残機を取り合いで「弓は後」と長介さんの脅しで、
シーク、キクコさんの機嫌が・・・・・・
矢を消費する弓は不必要な攻撃をする必要が無いから、
正論なんだが・・・
戦況的にはいい状況が続いていた。
あ、視線が・・・・・・すっかり忘れてた~
『私を忘れないで指示して』
思いっ切り睨んで口が動いてる、MP無し魔法使いが・・・
おまえ、さっきスライム可哀想って泣いてなかったけ?
何、踏みつぶしに燃えてだよ・・・
「え、もう、捕まってるのは踏みつぶしたから・・」
「あ、死にました」
ケンはボツりと言った。
風が止まった。
恐れていた事が始まった。
ゴブリンの攻勢が・・・・




