旅だよ
別の所に投稿してましたorz
道理でつづきが無いわけだわ…
てっきり、自分で投稿時間を指定したんだと思ってた⊂⌒~⊃。Д。)⊃ヤッチマッター
夜の話し合いから一週間たってようやく貴族様ことウルス・リオネスの準備が整い、今は馬車の旅だ。
どうやら彼、いや彼女は父親と他の兄弟と話し合いを行い継承権を放棄し貴族籍を捨てたらしい。
おれもそこまでやるとは思っておらずてっきり護衛の一人でも来るものだと思っていたが実際は小さなキャリーケースと身一つで現れた。
「よかったのか?
貴族籍を捨てちまって。」
「今更さ!
ボクは元々、貴族というあり方に疑問があったし今回は良い機会だと思うよ。
というわけでボクはこれからウルスラ・リオネスだよ
あ、リオネスはいらないからただのウルスラだっけ。よろしくね!」
「ウルスラ?
ウルスじゃなくてか??」
「あ、それね!
本当の名前はウルスラなんだ。
ただ、嫡子として長子としては振る舞えないから弟が十分育つまではウルスとして振る舞うことになってたんだけどね~
この前、襲撃があったでしょ?
あれを調べていくうちに黒幕が親族ってわかって父がブチ切れてね。
裏で報復しつつ、本来の継承者の弟を表に出すことで手を出しづらくしようってことになったのさ。
おかげで窮屈な生活からは抜け出せたよ。
ボクが女だって知ってたのはほんの数人だったから。」
ウルスラは清々しく笑って言った。
「ところでどこへ向かってるの?
農家の馬車でここまで乗せてもらったのは良いけど何にもなくない??」
「あー…
うん。それなんだけどさ…」
なんて言い訳すればいいかなこれ。
「どうしたのさ?
なんか目が分身でもしそうな速さで泳いでるけど。」
「はっはっはっは…
実はわかんない!
途中までは知ってる景色だったけど、気づいたら知らないとこだったわ。」
いや~と頭をかいて誤魔化し、ウルスラもアハハと笑ったが…
「ごめん。うまく聞こえなかったよ。
どこに、向かって、いるのかな?」
質問を繰り返すウルスラさんの後ろで屈伸運動してる般若が見える!
ま、まさかこのタイミングでス○ンドに目覚めたのか!?
まぁ、そんなわけないおれが出来たのはたった一つだけ。
「すいまっせーん!!
迷いましたぁぁぁーーー!!」
そう土下座である。
下げた頭をおもっきり踏まれた。
「ボクはさぁ、貴族籍捨ててまで来たんだよねぇ?
それなのに迷うってどういうことかなぁ?
探せ!
見つけろ。
でないと…捥ぐぞ?」
簡潔に言って女王様だった。
これでボンテージ着てたら確実にそういうプレイをしてると思われても仕方ない位清々しい女王様だ。
窮屈な生活を捨てどうやら自制心まで捨ててしまったらしい…。
踏まれるのが癖になったらどうしてくれる!?
なんて言えるわけなく
「了解しましたぁぁー!
探してきまぁーす!」
おれはとりあえず、近くに人が住んでいないかと走り回り民家を探す。
当然、民家はおろか人なんぞいるわけないようなところだ。
右を見ても左を見ても緑ばっか!
除草剤撒いたろか!!
ん?
なんか臭い?
草を潰したときのような強烈な青臭さが右前方から流れてきてる。
ちょっと見てくるか。
ついでにウルスラさんの般若が落ち着くまで隠れてよう。
「はぁはぁ…
しまったね。
ワッシとしたことが転んで足を挫くとはもう歳なんかねぇ」
おれが臭いを辿った先にいたのは籠を背負った婆さんだった。
「足、挫いたのか?」
おれが問いかければ婆さんは驚いて固まった。
心臓止まったかしら?
「おぉぉ!?
驚いたじゃないか!
年寄りを驚かすんじゃないよ全く!!」
我を取り戻した婆さんは文句を言っているが籠が重いのかうまく立ち上がれないようだった。
おれは自身の身の上やここへ来た目的を話した。
「なんだ。魔女様に御用かい。
時々、いるんだよねぇ。会えると思って来るもんが。
悪いけど、ワッシは案内しないからね。
老い先短い身だ。失ったとしても構いやしないよ!」
どうやら、レナはこの辺りで受け入れられているらしいな。
嬉しいことだが今回はそうも言ってられない。特におれの身の安全的な意味合いで!
「レナはおれの知り合いだから問題ない。
ただ、迷ったせいで場所がわかんなくなったんだ。
だから、案内してください!
お願いします!!」
「あん?
なんだい!
先に良いなよ!!
レナ様の名前を知ってるという事はアンタは認められているんだね。
それなら、案内することにしようか
レナ様はワッシらと共に隠れ里に居られるよ。里は分かりにくい上に常に監視の者もいるから普通には着けないのさ。」
婆さんはそう言って誇らしそうに笑っていた。
「それは助かった。
大まかな場所は聞いたんだがそこへ向かう途中で迷ってね。連れは怒るし散々だったよ。
婆さん。籠はおれが担ごうか?
足挫いたんだろ??」
残念ながら、今のおれは大きめのリュックを背負ったままだったから人と籠の両方を担ぐことは出来ない。
ウルスラのところまで戻って彼女にリュックを預ければ行けるがまだ怒ってるんだろうな~。




