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黒服野郎とのデュエルを終え、霊児はゆっくりと帰宅していた。何故自分はもうしないと決めていたことをしたのか。自分では答が出せない質問を、帰路の途中途中で繰り返していた。
しばらくするとアパートが見えた。彼の住まいである。決して綺麗とは言い難いそのアパートに、彼は一人で暮らしている。最初から一人暮らしをしていた訳ではない。中学の頃までは両親と、三人で暮らしていた。ある事件が起こるまでは、の話であるが。
中学三年の頃の、カードスピリッツ全国大会準決勝二回戦。霊児がまだ楽しんでデュエルをしていた時期に起きた出来事。竜介が前の一回戦で勝利していた為、霊児も全力で勝ってやろうと意気込んでいた。しかし対戦相手は強敵でなかなかライフを減らせない。シールドは破壊出来たが相手の残りライフは3600。それどころか自分のライフは残り200まで減らされていた。相手の場にユニットが3体、セットカードが1枚。対する霊児の場には何もない。霊児のターン、ドローしたカードは、『ネクロマンサー』。逆転をかけて霊児はネクロマンサーを条件を満たしていたので特殊召喚する。効果で攻撃力は20000まで上昇した。しかし…
「セットカードを発動、罠、物々交換。ユニット1体のコントロールを次の相手のターンまで得て、相手プレイヤーはカードを1枚ドローする。」
その発動をされた瞬間、霊児の負けが決まった。霊児は何もできずにターンを終了。それだけならば良かったのだ。
相手のターンになる。ドロー。そのカードを見て、彼は不気味に微笑み、ドローしたカードの発動を宣言した。
「魔法、『魂吸収』を発動する。ネクロマンサーを対象にし、自分フィールド上の全てのユニットの攻撃力の2倍、ネクロマンサーに加え、その後、対象に取られなかったユニットを全て墓地へ送る。クククッ、面白いことが始まるぞ…」




