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カードスピリッツ   作者: T.U
1/3

第1話 骸骨(スケルトン)使い、霊児

遊戯王、デュエルマスターズなどのカードゲームの要素を混ぜた感じのものです。

破壊ゾーン、墓地、除外と3段階の除去域があります。

初期手札は4枚、初期シールドは3枚、先行ドローなし。

他のルールは追々出して行きます。

テンプレ展開があります、苦手な人はブラウザバックでお願いしますm(__)m

地底から『カードスピリッツ』と呼ばれるカードが発見されてからあっという間に世界にブームが訪れた。子供から大人まで、誰もがそのゲームの魅力に引き込まれていった。そのゲーム専門の学校が出来るほどの人気でやっていないものはいないと言えた。

ただ一人、八代霊児を除いて


「…で、種族と言うものは20種類、属性は5種類あってだな、おい八代!起きてるのか!」

「…ッチ、起きてますよ。」

「それが教師に対しての態度か!廊下に立ってろ!」

八代は何も言わずに廊下へと向かった。

「全く、なんなんだあいつは。トップで合格してきたと思ったらデッキすら持ってないみたいじゃないか。それになんだ?入ってからは寝てばかり、勉強して強くなる気がないのか、全く………」

「せんせーい、授業続けてくださーい」

「おお、すまんな本郷」

彼は本郷竜介、霊児の幼馴染でありこのスピリッツアカデミアトップのデュエリストである。

「さて、授業時間もあまりないし、とりあえず基本ルールの確認をするか、デッキの枚数は?」

「「40~60枚!」」

「カードの種類は?」

「「ユニット、装備ウェポン魔法スペルラクエウスの四種類!」」

「よし、流石に基本は皆忘れていない様だな。そういえば、明日からは夏休みだな。必ず強くなって帰ってくること、わかったな?」

「「はい!」」

外では蝉の鳴き声が響きわたっている。




「おい霊児、どうしちまったんだよ、お前らしくないぜ?デッキも捨てたみてえじゃねぇか、何かあるなら言ってくれよ、俺たち親友だろ?」

「竜介、言って解決することなら俺はもう言ってる。」

竜介は少し奥歯を噛み締めた。

「俺はもうカードスピリッツはやらない、関わらないでくれ。」

(それに、デッキは捨ててなんか…)

太陽が南中した頃の正門に、霊児の靴の乾いた音のみが響いた。



(俺はもう、誰も傷つけたくないんだ、悪いな竜介)

『ふるさと』が聞こえる河川敷で、霊児はそう呟いていた。

「行け!ウッド剣士ナイトで攻撃!」

「負けた!もう一回やろ!」

「良いよー!次も勝つからな!」

(…デュエルか、楽しめていて良いな…)

霊児が少年達のデュエルを見ていると遠くから黒い服を着た男がやって来た。

「なんだお前、デュエルしたいのか?」

少年aはその男に話しかけた。

「お、おい、やめろよ、今日はもう帰ろうぜ」

少年bは震えた声でaに囁いた。

「お前達、デュエリストか。なら良い、多少力不足感はあるが…※※様、デュエリスト二人を発見、今すぐ連れていきます。」

「お、おい、ヤバいって」

bは涙ながらにaに言った。

(誘拐か…そういえばデュエリストを狙った誘拐事件が多発してるっていうのを聞いたことがあるな、これもそれと同じか…)

「だ、誰か、誰か助けて!」

aが泣き崩れた。

(悪いな少年、俺はもう、デュエルはしないって誓ったんだ。誰も傷つけないために。)

「…ここで俺があいつらを見捨てたら、あいつらは傷ついてしまう…」

そう呟くと、体が勝手に走り出した。

「おい、黒服野郎、その少年を放せ!放さないというなら、デュエルで決める。俺が勝てば子供達を解放しろ、負けたら…お前の好きにしやがれ。」

「よかろう、では、「デュエル!」」

(っ、何始めてるんだよ俺は、しないんじゃなかったのかよ、ただ先行は俺だからな、とっとと終わらせないと。)

「俺の先行、魔法スペルカード『骸骨スケルトンを呼ぶ杖』を発動。手札を一枚墓地へ送り、デッキから「骸骨スケルトン」ユニット1体を特殊召喚する。俺は『骸骨スケルトンの兵士』を墓地へ送る。そして現れよ、『骸骨スケルトン甲虫ビートル』!更に俺は『骸骨スケルトン蜻蛉ドラゴンフライ』を通常召喚し、ターンエンド。」

(ユニットを一気に2体も出しましたか、しかも聞いたことのない種類、幻のゾンビ族と呼ばれるユニットを。まさか、あの事件の…まあ良いでしょう、終わったらはっきりすることです。)

「私のターン、ドロー!」

(私の手札は5枚、相手のシールドは3枚、さて、どう突破しますか。)

「行きます、私は『オオトカゲ』を召喚。効果発動、召喚成功時、相手の手札のユニットを墓地へ送る。」

「『骸骨スケルトンフィッシュ』を墓地へ送る。」

「破壊ゾーンに送られたユニットなら蘇生手段はたっぷりあるのに墓地へ送られてはほぼ無力ですね。残念です。」黒服は嘲るように言ってきた。

「では、バトルです、『オオトカゲ』で『骸骨スケルトン蜻蛉ドラゴンフライ』を攻撃、ドラゴンフライ撃破!」

「ドラゴンフライの効果、破壊された場合、破壊ゾーンへは行かずに墓地へ送られる。」

「わざわざ無駄な効果のユニットを使うとは哀れな…。シールドがある場合ダメージは受けません、もし通っていたら800ポイントのダメージを受けることになってましたから助かりましたね。これで私はターンエンド。」

「俺のターン、ドロー!(俺の手札は一枚か)魔法スペル発動『捨て身の特攻』!自分フィールドのユニットを1体墓地へ送ることで相手のシールドを2枚破壊する!俺は『骸骨スケルトン甲虫ビートル』を墓地へ送る。さぁ、2枚を手札に加えてもらおうか!」

「では加えましょう、ですがシールド魔法スペルが1枚あったので使わさせていただきます、『ヴァイパーズネスト』!知ってるとは思いますがシールド魔法スペルは破壊されたシールドにシールド魔法スペルがあった場合、そのタイミングで使うことができます。わかったね?閲覧者達?」

(メタい…)

「…コホン、では再開します、『ヴァイパーズネスト』の効果発動、デッキから『爬虫類』ユニットを1体特殊召喚します。現れなさい、『キングヴァイパー』!」

「アタック2500…!」

「勿論それだけではありませんよ、『キングヴァイパー』が特殊召喚された時、相手はデッキの上から3枚を墓地へ送らなければならない。」

「…っ!俺はこれでターンエンド。」

「私のターン、ドロー!『キングヴァイパー』でシールドを破壊!『キングヴァイパー』は2枚シールドを破壊出来る!」

「うわっ…、シールドスペルはない。」

「続いて『オオトカゲ』でシールドを破壊!」

「くっ…、来た!シールドスペル発動『スケルトンの呪い』!このカードの効果は墓地に骸骨スケルトンユニットが3体以上いるときに発動出来る!デッキから骸骨スケルトンユニットを2体墓地へ送ることで相手のユニット2体を破壊ゾーンへ送る!俺は『骸骨スケルトン魔術師マジシャン』と『骸骨スケルトンシャーク』を墓地へ送り、『オオトカゲ』と『キングヴァイパー』を破壊ゾーンへ送る!」

「手札から、ファストスペル『爬虫類の加護』発動、ファストスペルは自分のターンならどんなタイミングでも発動出来る。『キングヴァイパー』を対象にこのカードを使う。このカードの対象になったユニットは次の自分のターンまでアタックが800下がる、そしてこのスペル以外のスペル、ラクエウスの効果を受けない!」

「…チッ、全除去は出来なかったか。」

「助かりました、カードを1枚セット、ターンエンドです。」

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