月曜日・第一ゲームの行方 16
涼太は智里が宣言したとおりに自分の方に追いやられる敵や自発的に襲ってくる敵に向かって拳や蹴りを食らわせる。
「くそ……。」
いつまで続くのかと無意識に唇を噛んでいると、突然自分を襲っていた人たちが崩れるように倒れ込んだ。
「はぁ……はぁ……。」
肩で息をする涼太は不思議に思い周りを見渡せば、ここに立っているのは智里、美波、そして、涼太しかいない事に驚く。
「何が……。」
「呆気ないわね。」
呑気な声に涼太は片眉を吊り上げてその人物を睨むようにして見る。
「お前……。」
「終わったわよ。」
「何があったんだ。」
訳が分からない涼太は呼吸を整えながら問う。
「解除する為に問題を三問解いた、それで終わりよ。」
「問題?」
「ええ、簡単なクイズ。」
「……。」
訳が分からない涼太は顔を顰める。
「一問目は確か2006年まで太陽系の惑星となっていた天体は、これは「冥王星」ね。」
涼太は智里の言葉に確かに難しくはなさそうに感じた。
「二問目、「天上の花」という意味を持つ花は何、これは「彼岸花」まあ、もしくは曼珠沙華、死人花、地獄花、幽霊花、狐花、捨子花とも日本では言われているわね。」
この問題だが、涼太は分からなかっただろうと、彼は思っていたが、そんな事を口にすれば確実に彼女に馬鹿にされるので、決して口にはださなかった。
「最後は花のバラを書けだったわね。」
「ん?」
ここで、涼太は選択式の問題だと思ったのだが、まさかと思い顔を引きつらせる。
「あら、もしかして、四択とか選択肢の問題だと思った訳?違うわよ、全部漢字で書け、よ。」
「……。」
「因みに一回間違えれば時間が五分も短くなる馬鹿にした問題よ。」
「……。」
「ああ、言っておくけど、全部一発で当ててるから。」
口角を上げて笑う智里に涼太は脱力する。
「今日はこれで終わりのようね、美波、帰るわよ。」
「はーい。」
颯爽と去る智里とその後ろを追いかける美波。
涼太はしばらくそれを見送っていたが、すぐにハッとなる。
「おい、こいつらはどうするんだよっ!」
倒れている生徒、教師などを見て涼太は顔を真っ青にさせて叫んだ。
こうして、六人の男女の最初のゲームは終わった。
しかしながら、これは始まりであって、終わりではない。
次のゲームはすでに始まろうとしていた…。




