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異世界×プロジェクトマネジメント  作者: 爽一郎
6章 プロジェクトを完了させるべし
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第94話 運用をおざなりにすべからず

「それで、運用とはどのように決めるんだ?」


ヒロは一つずつ、説明を始めた。


「運用を考える上では、まず『プロジェクトを終えた後に何を維持していかなければならないのか?』を定義します。

 今回は、何になるでしょうか?」


レインが答える。


「さっきヒロさんが言っていた、『ゾームを討伐する仕組み』ですか?」


「そうです。

 決して、兵器ではありません。

 兵器だけ維持しても、使い方を知っている人が維持できなければ、無意味ですからね」


思えば、元の世界でも運用について誤った認識を持つプロジェクトは多くあった。

購買手続きを改善するためにつくった購買システムにおいて、プロジェクト完了後に維持しなうてはならないのは『購買システム』ではない。

『利用者が購買する仕組み』である。

もちろん、購買システム自体のメンテナンスも運用として必要ではある。

だが、利用者が購買要求をできるようにするためには利用者向けにマニュアルなりガイドが必要かもしれない。

購買システムさえ残っていれば良いわけではないのだ。


プロジェクトは仕組みを作ることが目的であることが多い。

そのため、作ったものを維持する、という視点は持ちづらい。

特に、プロジェクトチームが運用に携わらない場合、運用のことなどプロジェクトマネージャーは知らん顔できてしまう。


ただ、それは真摯ではない。

運用のことを真面目に考えないプロジェクトは、プロジェクトマネジメントの怠慢であるとヒロは考えている。


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