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異世界×プロジェクトマネジメント  作者: 爽一郎
5章 テストして改善すべし
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第75話 3対3

メグの元にジュドーとヒロが駆けつける。

これまでとは雰囲気が異なるゾームを見て、ジュドーがヒロに聞く。


「相手は3体。

 これまでのゾームよりもレベルが高そうだ…

 ヒロ、大魔法は使えそうか?」


ヒロは充実感を感じたものの、『鎧を来たゾーム』の登場によりこれまでの仕組みでは討伐できないことを知った。

そのため、限られた魔力しかチャージされていないと感じていた。


「使えそうですが…

 いつもよりも威力が低いかもしれません。

 一体ぐらいなら、確実に倒せるかと」


「なら、ちょうど3対3だな。

 ヒロは右のやつ。

 俺は左のやつ。

 メグはエルザスに飛び掛かって行っちまうだろうから」


とうとう、プロジェクトマネジメントではない部分である”戦い”においても、ヒロは戦力の一部になってしまったようだ。

ヒロにとっては、貢献出来て嬉しいやら、怖いやらで複雑な気持ちだった。


エルザスを含む、3体の鎧を来たゾーム。

相対するのはメグ、ジュドー、そしてヒロ。


ヒロは覚悟を決めて、自分の目の前のゾームを見た。


屈強な上半身を持つゾーム。


ヒロは、すぐに自分にできることを考えた。

今の魔力で放てる大魔法が、頭に思い浮かぶ。

前回の満月では時を止め、かつ消滅の魔法を唱えたが、今回はそこまでの魔力はなさそうだ。

とは言え、腐っても大魔法。

それでも今のヒロは、この世界の誰よりも高度な魔法が使える。


目の前のゾームを倒す方法はいくらでも思いついた。

だが、ヒロはメグとジュドーが気になった。


この強敵に思えるゾームに対して、彼らは対応できるだろうか。

特にメグは、怒りに我を忘れているかもしれない。

メグをちらりと見ると、息が上がっており、とても冷静には見えなかった。


ヒロの魔力は限られている。

目の前のゾームを倒すことに全ての魔力を使って良いものか。

そう悩み始めると、なかなか行動に移せなかった。


3人とゾームはしばらくにらみ合っていたが。

ジュドーに相対するゾームが初めに攻撃を仕掛けた。

ジュドーは攻撃をかわし、すぐに剣技でゾームの足を一本、切り落とした。


ジュドーが優勢に見える。だが、これまでのゾームとは異なり、動きが早く、力も強そうだ。

やはり強い個体のゾー厶なのだろう。

鎧を着ているため、胴体に攻撃がうまく通らないという点もある。

ジュドーは苦戦とは言えないまでも、余裕はなさそうである。


ヒロの目の前のゾームも距離を縮めてきた。

ヒロは戦いに慣れてはいない。

プロジェクト運営と異なり、迅速な判断ができない。


ヒロは、ゾームとは明後日の方向に走り出した。

とりあえず、逃げながら考えることにしたのだ。


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