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異世界×プロジェクトマネジメント  作者: 爽一郎
3章 暫定対策すべし
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第56話 次フェーズへ

暫定対策として、プロジェクトの途中成果は上々。

だが、とても後味の悪い夜が終わった。


メグの様子が気になったが、戦いの後のメグは落ち着きを取り戻していた。

ジュドーにも迷惑をかけたためか、メグは事情を話した。

ジュドーは、静かに話を聞いた後にこう言った。


「いろいろあったんだな。

 だが、俺たちの目的はゾームを倒して王都の平和を守ることだ。

 次の満月は、頼むぞ。

 …とは言え、エルザスのことで協力できることがあれば、言ってくれ」


ジュドーはどこまでも人の好い男である。

そう、ヒロは思った。


ゾームが襲ってくる初めての満月の夜を終え、ヒロは止まっていた次のフェーズの費用説明の検討に入った。

王国の経理担当である、リーガルを納得させねばならない。


プロジェクトの効果説明には、論理的にメリットを数字で示すほうが良い。


元の世界において、ヒロはプロジェクトで目的を達成する効果を数字で説明することが多かった。

例えば、システムを導入して人間が行っている作業を効率化することで、年間10人分の人件費が抑えられ、結果的に何百万円のコスト削減になると言った具合である。


今回も、プロジェクトに必要な費用について、もっと詳細に費用対効果の説明をしようと考えていた。


この説明において、ヒロは残酷な方法で費用を説明することを考えていた。

それは、死人を費用として換算することだ。


元々、ヒロはこの満月の夜で、少なくとも犠牲者が出ることを想定していた。

なにせ、ジュドーたち冒険者が戦いにおいて犠牲者をゼロにすることは困難だと言っていたからだ。


ゾームとの戦いで出てしまった死人、重傷者。

それらをコスト換算し、兵器構築のほうが安いと認識させる。


これが、王国経理のリーガルへの、ヒロなりの対策であった。


ヒロは、ギルド事務所にてレインに声をかける。


「レインさん、いくつか、調べて欲しいことがあります」


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