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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
京子編
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5/10

『京子とカフェラテ』

禁 複製転載・AI学習

「二人とも、何か飲みたいものは?」

「カフェラテ……少し()いめで」

「ふつーにカフェラテ!」

()()びー?』とにやにやする(よう)(すけ)()()くと、(はつ)()から無言の圧力。

 大人しくなった二人の後ろを(じゅん)が通り過ぎ、カウンターの中へ。

「手伝います」

「じゃあ、ドリップを」

「承知しました」

 (はつ)()が手を洗ったあと、キッチンの下を(のぞ)いて、冷蔵庫の(とびら)を開いたような音がした。

 何かを取り出した後、すとん、とナイフの(かろ)やかな音。

ふ、と少し笑って、(きょう)()(よう)(すけ)の前に皿が置かれた。

「苦いものには、(あま)いスイーツがあってこそ。フォンダンショコラなら()()しいからな」

「わあっ」

 (よう)(すけ)がキラキラと目を(かがや)かせ、『カフェラテまだ?』とねだると、『もう少しですよ』と返事が返ってきた。

 (ほど)なくして、大人な香りが(ただよ)ってきた。

 温めておいたミルクを注ぐと、(あわ)い色付きのカフェラテがソーサーの上へ置かれる。

(あま)さには苦さを、その逆もまた引き立つ。人間の()(りよく)も、逆のものと合うから好きなんだ」

 いつも語る話は、(はつ)()なりの教育方針。好きなように()(かざ)ることを『それも個性だ』と言う母親を、(きょう)()は尊敬している。

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