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喫茶店フォレスタ  作者: うらひと
京子編
1/5

『京子と家族』

禁 複製転載・AI学習

 体育のバスケットボールの時間。残り10秒をタイマーが示す。

(きょう)()(たの)んだよ」

「オッケー! っ、ここかっ」

 パスを受け取った(きょう)()は、(すで)にガードの(かた)い前方を見て、スリーポイントシュートを放つ。

 ()(れい)な放物線を(えが)いたボールは、静かにネットを()らした。

「うっそ、(かん)(ぺき)すぎるだろ」

「さっすが(きょう)()!」

 男子と女子がそれにざわついていたところで、インターバルのブザーが鳴る。

「……っほんとお前、見た目も男子っぽいのに、(もつ)(たい)ねえわ」

 (きゆう)(けい)しにコート外へ(もど)ったところ、苦笑いで言うクラスメイトの男子に(きょう)()は、(あせ)()いていたタオルを放り、急にその(ほお)をつねった。

「ってててて!! な、何すんだ!」

 そう(さけ)ぶ男子をにらみつけた(きょう)()は、こう言い放った。

「男子になるつもりもねぇし、良いか悪いかを決めるのはオレ自身だっつーの!」

 体育館が静まりかえるが、男子が(ほう)けてしまったので気まずい空気になった。

「お前、何で(ほお)をつねったんだよ」

「は? グーパンじゃ加減できねーだろ」

 (すい)(とう)をがぶ飲みした後、周囲の空気に気づいた(きょう)()は「わり、気にすんな」とだけ告げた。

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