表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/25

第25話 まだまだ始まったばかり

「誰かに見つかって、襲われたのか?」


 ジュレンと私は即座に武器を構え、周囲を警戒しながら調べる。けれど……争った形跡や、血痕が何もない。


「自力で逃げたわけではないわね。麻酔は絶対に解いていないし、ここから歩き去ったような足跡が全くないわ」

「引きずった形跡もない。体だけが、まるで最初から存在しなかったかのように綺麗になくなっている……誰かに回収された?」


 仮にそうだとしたら、一体なんの目的で? ただ殺すだけなら、その場で息の根を止めるはずだ。わざわざ重い体を、持ち去る理由がない。


「まさか……人の肉体を利用する能力を持った、魔剣使いが他にいるとか?」


 私の不吉な推測に、ジュレンの顔も険しくなる。


「次からは、倒した相手はもっと見つからない場所に隠そう。甘かった」

「そうね。後悔先に立たずだわ……」


 かりそめの平穏は、終わりを告げた。得体の知れない悪意に見られているような、薄気味悪さが、再び私たちを包み込む。


「ねえ、そもそも魔剣って何なの? どうして、私たちにこんな力が眠っているの?」

「僕も詳しいことはわからない。けれど……あの狂った男が、一代でここまで成り上がった最大の理由なんだろう」


 ジュレンは静かに目を閉じ、呟いた。


「そして、大陸中に散らばっていた僕たちを、ここに集めた意味かもね」

「この力は、みんなを救う希望……のはずよね?」

「そう願うよ」


 不穏な空気が残るその場から離れ、私たちは別の巨木の下にささやかな寝床を作った。見張りを交代しながら、浅い眠りにつく。

 長い長い一日が終わった。でも……過酷な戦いは、まだまだ始まったばかりだ。

ここまでで今の章は終わりです。

全体としては、大体8〜9章くらいで完結する予定です。1ヶ月ごとに1章追加できるかなと思います。

もしよろしければ、ブックマークや評価をいただけると、とても励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ