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キライの向こう側  作者: 村松希美


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7/7

エピローグ





 夏休みが始まって一週間。

 朝の公園は蝉の声でにぎやかで、入道雲が空にむくむくと広がっていた。


 彩花(あやか)は麦わら帽子をかぶり、水筒を抱えて集合場所へ向かった。

 今日はクラスの仲間と一緒に、地域の子ども食堂の手伝いをする日だ。


「おーい、彩花!」

 大きな声で手を振っているのは、やっぱり陽人(はると)だった。

 相変わらず明るくて、元気いっぱいで――でも、それを見た瞬間、彩花の胸の奥は少しあたたかくなる。


「遅いぞー!」

「十分前じゃん!」

「そういうのは“ちょうどいい”って言わない!」


 笑い合いながら並んで歩く。

 ほんの数か月前まで「大キライ」と思っていた人が、今では隣にいるだけで心が軽くなるなんて――彩花自身が一番驚いていた。


 子ども食堂の会場につくと、母が笑顔で迎えてくれた。

 隣には陽人の父の姿もある。二人は真剣に準備を進めていた。


「ほら、これ運ぶぞ」

 陽人が大きな箱を持ち上げる。

「ちょっと、私も手伝うから」

「お、いいコンビだな!」


 陽人の屈託のない笑顔を見て、彩花も自然と笑顔になった。

 そのとき胸の奥に浮かんだ言葉は、もはや「嫌い」ではなく――。


(……好き、なのかもしれない)


 まだ口には出せない。

 でも、心の中で小さくつぶやいてみると、世界が少しだけ鮮やかに見えた。


 夏の光はまぶしく、二人の未来を明るく照らしていた。







読んでいただき、ありがとうございます。


キライの向こう側はこれで終わりです。


それにしても、AIってすごいですよね。


自分で書いたらかなりの時間を要するところを


アイデアを入れたら、数分で書いてくれました。

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