エピローグ
夏休みが始まって一週間。
朝の公園は蝉の声でにぎやかで、入道雲が空にむくむくと広がっていた。
彩花は麦わら帽子をかぶり、水筒を抱えて集合場所へ向かった。
今日はクラスの仲間と一緒に、地域の子ども食堂の手伝いをする日だ。
「おーい、彩花!」
大きな声で手を振っているのは、やっぱり陽人だった。
相変わらず明るくて、元気いっぱいで――でも、それを見た瞬間、彩花の胸の奥は少しあたたかくなる。
「遅いぞー!」
「十分前じゃん!」
「そういうのは“ちょうどいい”って言わない!」
笑い合いながら並んで歩く。
ほんの数か月前まで「大キライ」と思っていた人が、今では隣にいるだけで心が軽くなるなんて――彩花自身が一番驚いていた。
子ども食堂の会場につくと、母が笑顔で迎えてくれた。
隣には陽人の父の姿もある。二人は真剣に準備を進めていた。
「ほら、これ運ぶぞ」
陽人が大きな箱を持ち上げる。
「ちょっと、私も手伝うから」
「お、いいコンビだな!」
陽人の屈託のない笑顔を見て、彩花も自然と笑顔になった。
そのとき胸の奥に浮かんだ言葉は、もはや「嫌い」ではなく――。
(……好き、なのかもしれない)
まだ口には出せない。
でも、心の中で小さくつぶやいてみると、世界が少しだけ鮮やかに見えた。
夏の光はまぶしく、二人の未来を明るく照らしていた。
読んでいただき、ありがとうございます。
キライの向こう側はこれで終わりです。
それにしても、AIってすごいですよね。
自分で書いたらかなりの時間を要するところを
アイデアを入れたら、数分で書いてくれました。




