第48部 江の島で海水浴
1950年7月(昭和25年)神奈川県・藤沢市
強化合宿の最終日はお休みだ。という事で。部活の顧問の助教授は海水浴を計画していた。この海水浴にもただ自由に! では無く、課題が設けられていた。
江の島までの往復の遠泳であった。東浜海水浴場から江の島の往復1000mの距離を泳がされた。時間はおおよそ1時間であったが、順位は剣道の順位とは真逆になっていた。他の部員は最下位だが、高校生数名が上位に食い込んだ。
地元だから? と言うよりは、泳ぐことの無い双子が負けてしまった。妹の二人が中盤で到着し、姉の二人は後半の少し前? 位だった。高校生には負けている。スザンナとリリィが一位と二位。次は警視庁の男の二人。次は高校生の男子と妹の二人。大きく遅れて姉の二人だった。姉の前には高校女子が全員入っていた。最終は剣道部の残りだ。
あの6人が上位で到着”と思われた方は残念でした。
水着ショウーも良いけれども、スイカ割りが催された。4個のスイカが用意されて、1個が5m先。2個目が7m先。3個目が9m先。最後の4個目が何と15mほど先であった。角度を変えて4個すべてが並べられている。順番に狙ってもいいが、方角にヒントを掴めば何処を狙っても構わない。
「もっと右よ! 違う違う、左よ! もっと前だよ、頑張って!」
3回の打撃が可能というゲームだった。
当然ながらみなは勝手に嘘を言っている。本当に自分の感が頼りだ。双子の4人以外は大きく外れた所を殴っていた。
「もう少し前、後2歩ね。左10度に方角を修正。そう、そこでいいわ」
「エイ”」
グシャリとスイカは見事に割れた。澪は演技で2回を大振りで空振りし3回目で命中させた。
アメリカ娘は全て空を切ったので、ところ構わずに足蹴りを始めた。沙霧はすかさず、スイカを取り上げてこれを防いだのだ。
ここでも、
「スザンナ! もっと右よ。行き過ぎだわ、戻って。2歩先よ!」
在りもしないスイカを探して、棒切れを、足を振り回した。みんなは笑い転げてしまった。
リリーの戦法が良かった。真っ直ぐにスイカを目がけて突進した。足にスイカが当たればそこを狙う作戦だったが、スイカに当たりはしたが、転がり過ぎて外したのだ。これが一番優秀だった。他の者は必殺! 扇風機だった。
結果は?
双子の4人で割ってしまう。が、方法が良くない。テレパシーで位置情報を伝達していたのだった。これは、スザンナの見立て通りだ。双子の実力判断をテストされていた。
中食が済んでスイカを食べて、これからが本番になる。ビーチバレーだ。これはCIAからの指示で、全パートが録画されていた。最後の試合は加熱?した。姉の二人と警視庁の二人。対する相手は妹とアメリカ娘だ。これは妹のチームが大差で勝利するのは当然か。
第二試合が白熱したのだ。姉も妹も、警視庁もアメリカ娘も、それぞれ別々に対戦チームに別れた。
「なによこれ! 二人のチームワークが取れないよ」
「そうね、この組み合わせが五分と五分ね。面白いわ!」
ちなみに警視庁の二人は玉拾いになっていた。姉妹のチームワークがこれまたとても素晴らしかった。レシーブ、トス、アタックの絶妙な連携が素晴らしいが、アタックの打点が非常に高かった。レシーブは高速の打球を漏らすことなく捕球した。
唯一警視庁の二人にボールが飛んで来たら、すべてがあちらの方向に飛んでしまう。イレギュラーのボールをかろうじてホロー出来たチームが勝利した。
組み合わせと勝利したチーム? それは次女と四女とアメリカ娘の妹チームです。
高校生の対決は砂に足を取られて転んだ方が多かった。ボールが長続きしないし女子の対決は、キャッキャ! の悲鳴は上がったが、ボールは上がらなかった。
これで体力テストが終了した。双子らはこれらの競技がテストとは思っていない。それと、可哀そうだが全員は日焼けの重傷で、お風呂には数日は入れなかった。
10日後には、吹雪きが、遠山桜が散って模様となった。
この最後の夕食が良かった。学長では無く赤木校長より海鮮料理が振る舞われた。湘南高等学校の生徒は居ないので、18歳の二人と19歳の一人がジュースだった。と言うことは? アメリカ娘は二十歳以上なのか・・・・・。飲んでいたのだった。唯一の汚点だろうか。
翌日は帰宅するだけだが、明日からは夏休みと仕事開始だ。あからさまに顔に出ている人が居た。助教授がそうだ、もうこんな楽しい日は無いのかな~。




