第22話
結局、ずっと中山さんとおしゃべりして終わった。
佳純と駅に向かう。
「私、賛成。蓮くんより、中山さんの方がいいと思う」
「だよね……」
「付き合ってるって言っても、まだ何もないんでしょ?別れるまでもないんじゃない?蓮くんとはなかったことにしてもらえば?」
「うん……」
「まさか!何かあった?」
「いや……大したことじゃないんだけど……」
「大したことじゃないけど、何かはあったんだね」
「まあ……」
「私たちだっていい大人だしね、別にピュアを売りにするような歳でもないし。二股って言ったら聞こえは悪いけど、並行して付き合ってみるのもありなんじゃない?」
「いや、さすがにそれは……」
「ま、私にはできないけどね」
「なにそれー」
佳純と笑いながら電車に乗る。
もちろん並行して複数の男性と付き合うなんて、私にだってできない。
だけど、『いいな』って思って会っている期間が重なってしまうことはあるよね?
別に、中山さんに告白をされたわけじゃない。
私も、自分から告白をするほど、中山さんに夢中ってわけじゃない。
蓮くんとの関係を進行させないままに、中山さんとの距離を詰めたいな……
なんて、やっぱり私ってチャラいんだろうか。
「あ、ちなみに私は横峯くん気に入ったから、よろしく」
こちらはカクヨムにて(一日4話)の先行投稿をしています。
https://kakuyomu.jp/works/11054822665254880424




