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レンチンみたいな恋のゆくえ  作者: あおあん
トップスタイリストの蓮くん

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16/22

第16話

「うっす。中山さんがこの前、おまえのこと見たってよ」


元高校球児の同期、横峯くんと改札で会った。


「おはよ。中山さんって誰だっけ?」


「おまっ、得意先の担当者覚えてないのかよ!」


「ああ。その中山さんね。よく電話するから名前は知ってるけど、私、会ったことないから顔知らないもん」


「会ったことあるだろ?」


「いつ?」


「最初に契約するとき、うち来てくれたじゃん」


「そうだっけ?」


そんなに記憶力は悪くない方だと思うけど、さっぱり覚えてない。


「ほら、超感じの悪いおじさんと、いい感じの若い人だよ」


「ああ!あの人ね」


感じの悪いおじさんとは、横峯くんが話しているのに、パソコンで別の仕事をしていた人。


その隣で、真剣に話を聞いてくれた若い人がいた。


『せっかく時間作ってここまで来たのに、どうして話聞かないんでしょうね。申し訳ありません』


おじさんがトイレに行っている間、ちょっとこぼした愚痴が可愛かった。


「あの人が中山さんか。私、顔と名前が繋がってないまま連絡してた」


「まじかよ。中山さん、お前のこと、いつもめっちゃ褒めてるよ」


「え?そうなの?嬉しい。なんて?なんて?」


「気が利くし、急な依頼や変更も快く聞いてくれて助かるって、さ」


「きゃー。感激。で?どこで私のこと見たって?」


「駅のエスカレーターですれ違ったって」


「あ」






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