第32章:挿入チャプター(その6):結局ぼくは、美絵子にどうしてほしいのか・・・?
「挿入チャプター」ばっかしで、申し訳ございません。
もちろん、
お題目のことは、当の美絵子ちゃんサイドは、よーーくとわかってくれています。
ぼくはですね・・・
このあとの人生、
美絵子ちゃんと添い遂げようとは思っていません。
??????
「だって、しげちゃん。美絵子ちゃんのこと、愛してるんでしょ? 死ぬほど好きなんじゃなかったのぉ!?」
ええ。
おっしゃるとおりですとも。
でもぼくはですね・・・
美絵子ちゃんのいまの平和な暮らしを邪魔するつもりでも、
ましてや、破壊するつもりでもありません。
あの『魔物事件』の謝罪ができた今、
ここから交際がスタートして、ゆくゆくは、彼女と結婚して、幸せな家庭を・・・なんて、
そんな甘い・・・淡い幻想は抱いてないんです。
・・・ぼくだって、ある程度、「リアリスト」ですから。
「じゃあ、結局のところ、美絵子ちゃんにどうしてほしいの??」
決まってるじゃないですか。
「ただ、幸せになってほしいッ!!」
「ぼくと共有した、あの想い出の数々のうち、ほんのわずかでもいいから、思い出してなつかしんでほしいッ!!」
・・・この2点です。
「あ・・・そうそう。そんなこともあったっけ。」
「うわぁ・・・なっつかしい。でも、しげおくんったら。よくそんな細かいことまで、おぼえてたね。いろいろ思い出しちゃったじゃない・・・。」
それでじゅうぶんなんです。
それでじゅうぶん、幸せなんですよ。
満足しているんです。
美絵子ちゃんは、いまでもぼくの『太陽』です。
かけがえのない、
たったひとりの、
『想い出の恋人』です。
たとえいまは、
遠く離れた世界で、お互い暮らしてはいても・・・
きっと美絵子ちゃんは、
ぼくを許してくれ、
存在を認めてくれて、
また、
「優しくて面白かったおにいちゃん」としてのぼくの面影を、
そっと記憶の中からよみがえらせてくれて・・・
ひそやかに、なつかしんでくださっていることでしょう。
・・・今宵は、
そんなことを書いてみたかったです♪
m(_ _)m




