第19章:挿入チャプター(その3):ぼくのいまの心境
・・・早くも、
「最終章」のような物言いになるかもしれませんが・・・
ぼくはいま、最高に幸せであります♪
いつでもどこでも、
美絵子ちゃんとの想い出を、ひとり、しずかに楽しむことができるんですから・・・。
あの『魔物事件』で、1982年3月上旬に、一度お別れしたあとは、それから7年後の、
1989年8月13日の、午後1時ごろに、ぼくと美絵子ちゃんは再会しました。
美絵子ちゃんね・・・
すごくスタイリッシュで、素敵な美人女子高生に成長されてました♪
そりゃあ、関係修復はできなかったですけど・・・
ともかくも、
その時点まで、美絵子ちゃんが、心身ともに健康で過ごしてきてくれたことが、ちゃんと肉眼で確認できましたから。
それからまた、34年後の、2023年6月に、
ぼくは、消息をつかんだのちに、すぐに美絵子ちゃんに「事前予告」をしたうえで、勇気を出して、
彼女の会社に電話連絡しました。
・・・もう、1981年当時の、彼女の声ではなくて、
オトナの女性の低い声に変化してはいましたけど・・・
うれしかったですよ。
だってね、
拙作『たからもの』とまったく同じで、
ぼくが、現役の小学生時代、
まともに美絵子ちゃんと、「センテンスを伴う会話」をしたことがなかったんですから・・・。
それに、41年ものあいだ、
ぼくがずっと、孤独に背負いつづけてきた、「重い十字架」から、やっと解放されたんですからね・・・。
あのときの喜びは、
生涯、忘れられるものではありません。
ぼくの長い謝罪文と、愛のメッセージを、そっと読んでくださった美絵子ちゃん・・・
きっとね、
あの晩、
家族が寝静まってから、ひとり、自室で泣いていたと思いますよ。
m(_ _)m




