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イレギュラーショッピング

 ゲームも買えず、着せ替え人形にされた後折角ならランチを食べようという事になった。


「遊馬さんが可哀想なのでお昼は私達が奢りましょう!」

「良いぞ」「はぁい」「そのくらいお安い御用です」


 ご飯奢りやったーってなる訳ないじゃん?だって相手は小学生ですよ?いくら着せ替え人形にされたからってむしろこっちが奢らなければならないレベルだよ?


「それはちょっと……小学生に奢られるのは俺のプライドが許さないかなぁ」


「遊馬さん……私達をただの小学生だと思ってるんですか?それこそ遊馬さんより収入あるかもしれませんよ?」

 そうでした政府所属の魔法少女さんでしたね。収入は俺より多いですよね……悲しきかな


「それでも、奢られるのはちょっと……」


「だったら、私達のおススメのお店があるのでそこで一緒に食べませんか?」

 奢りじゃないならそれで良いかな?


「分かった、オススメのお店楽しみにしてるよ」

 俺に可哀想だから奢ると思ってる辺り悪いとは思っているのか?


 そして彼女達がオススメするお店へと行くことに。


 そこはファミレスで、様々な料理があるので皆が食べたい物がバラバラでも問題無い様だ。


「ここなら好きな物いっぱい食べれますよ!」

 君はそうだったよね。


「何にしようかな?」

 俺が何を頼むか悩んでいると


「アタシはカツ丼だ!」「私はナポリタンかなぁ」「私はハンバーグです」

 結構ガッツリ行くなぁ


「私はステーキ、カレー、後はカルボナーラで」

 いったいその細身の何処にそんな入るんだ……


「俺は、ミートソースにしようかな」

 数品頼む程お腹が減ってる訳でもないし、そもそもそんなに入らない。


 そして各々食べたい物を決め、料理を注文する。


「すいませーん」


「はいご注文をどうぞ」


「カツ丼にナポリタン、ハンバーグにステーキ、カレーとカルボナーラ後ミートソースをお願いします」


「ご注文確認しますカツ丼にナポリタン、ハンバーグ、ステーキ、カレー、カルボナーラ、ミートソースですね」


「はい」


「現在キッズサービスデーで特製バニラアイスが無料で追加することが出来ますが、どうされますか?」

特製バニラアイスだと……!?


「お願いします!」

俺は迷いなく子供扱いを受け入れた。


「では全員分用意しますね」

しめしめ


「ちょ、ちょっと!」

蒼音ちゃんが待ったを掛ける。


「え?どうかなさいましたか?」


「遊馬さんはおとn……」

「週一のご飯の話は無かったことに……」

ボソッと小さな声でつぶやく。


「おとなしくて可愛いですねェ!」

そうそうそれで良いんだよ。


「なんでも無いです!全員分お願いします!」

 蒼音ちゃんが俺の代わりに店員さんと話し、店員さんは注文を厨房の方へ持っていった。


落ち着いてから蒼音ちゃんが俺に問い詰める。

「ちょっと遊馬さん!店員さん騙しちゃダメじゃないですか」


「俺は騙した訳じゃない、あっちが間違えただけだ」


「そうですけどぉ……」


「玄斗さんはちっちゃいからな!間違えるのもしょうがないさ!」


「そうですよぉ」「そうです!」


 おふっ俺の精神にダイレクトアタックが……




 注文してから数分して料理がテーブルに並べられる。


「では、頂きます!」 「「「「頂きます」」」」

 各々注文した料理を食べる。俺も食べる。


 ミートソースは麺はもちもちしてソースは肉とトマトがマッチして美味い。


「おぉ美味しい、ファミレスって初めて入ったからどんな物かと思ってたけど結構良いね」


「初めてだったんですか?」


「家で大概作って食べるからね」


「あぁそうですよね!遊馬さんの料理美味しいですから」

 毎週来て食べてる人が美味しくないって言ったら立ち直れないよ?


「そういえば蒼音ちゃんと遊馬さんってどういう関係なんですか?」

 礼奈ちゃんが聞いてきた。


「「餌付け?」」

 二人して何言ってるんだろうな。


「どういう事か良く分かんねぇぞ?」

 だよね


「蒼音ちゃんがお腹減って俺の家の前で倒れてたからご飯あげたらそこから毎週ご飯食べさせてる関係?」


「「「毎週!?」」」


「蒼音ズルいぞ!」「そうだよぉ」「あの味を毎週……?」

 三人が蒼音ちゃんに対して詰め寄っているが俺にはどうする事も出来ない。


「玄斗さん!」

 さぁて、この流れは?


「「「私達にもお願いします!!」」」



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