第24話 裏側で嫉妬する恋人たち――幕間
夜会開始直後にあった裏話です。
――リチャード&リジー組――
「リチャード、顔ヤバいよ」
「……あれ、俺の嫁だ」
「え?」
「あ〜!気づかなかった、マーガレットだわ。凄い綺麗になってる!」
「……誰だ、あれ触ってるの」
「え?」
「クソ野郎、勝手に触りやがって……!」
「おにあ――」
「お似合いとか言ったら沈める」
「いや、やめてーー!怖いわよ……!」
リジーはリチャードから思い切り距離を取った。
殺気が凄い。
男の嫉妬は本当に見苦しいわ……。
私に八つ当たりするのは止めてほしい。
本気で呆れつつ――そして、密かに溜め息をついたのだった。
「あ、あれローランじゃねぇか」
「え?」
「はぁ??なに人の男に群がってんの、あいつら」
「まんざらで――」
「満更でもなさそうって言ったら潰してやる」
「……」
リックは、静かにリジーから距離を取った。
――何を潰すのか。
いや、想像したら負けだ。
女の嫉妬は、妻だけで十分だ。
◇◇◇
――ローラン&マーガレット組――
「あ、リジーいたよ」
「本当だ……うん、よく似合ってるな」
「うんうん。うちのリチャードも騎士服が最高だわ」
「なに惚気てんだよ」
「あんたに言われたくないわ」
「……ちょっと近いわね。モテすぎだわ」
「今気づいたのかよ。……畜生、リジーが美人だからって野郎どもがエロい目で見てやがる」
「……言われてみると、リチャードも熱い視線を集めてるわね」
「マーガレットは本当に能天気だな」
「ローランだけには言われたくないわね」
ローランとデイジーは、お互いに呆れたように溜め息をついた。
雰囲気を変えて、会話劇風の幕間にしてみました。
リック&リジー組の物騒な空気と、ローラン&デイジー組の天然な空気を楽しんでいただけたら嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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