表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹色湖  作者: jun
1/3

虹色湖(1)

一定の感覚で身体を揺する、心地よい電車のリズムに耳を澄ませる。

昼下がりの眠気に意識を遊ばせながら、視線をボンヤリと手元の本に落とした。

特に面白いというわけでも、読まなければならないというわけでもなく、電車に乗るための小道具としての本だ。

表面に印字された活字は、何事か語りかけようとしているが、私の意識の表面を通り抜けることは出来ない。

まどろむような感覚の中、電車は止まることなく進んでいく。


大きなため息のような音を立てて、電車が扉を開いた。

何時の間にか停車していたようだ。

周りを見渡しても、他に乗客の姿は見当たらない。

しばらく待ってみても、再び走り出す気配はみえないので、とりあえず私も電車を降りてみることにした。


電車の外にはホームのようなものはなく、目の前には虹色に揺らめく湖が広がっていた。

風に水面が揺れるたび、滲むように色が混じり合う。

目を凝らすと、湖の底から背の高い植物が、湖面ぎりぎりまで葉を伸ばしている。

その色とりどりの葉や花が、波に揺られ陽の光を受けて、湖を幻想的な色に染めてた。

私は湖の美しさに言葉を失い、時を忘れて立ち尽くした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ