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3つめの奇跡・うつ病になったけど一生の友達ができた話

 この6年間、ずっと家にこもって小説とイラストを書(描)き続けていた……わけではありません。


 アフィリエイトブログで稼げなくなり、商業漫画の連載も終了。


 たまに依頼が来る広告漫画制作の収入だけでは、かなり厳しい……。


 生活のためにスーパーに勤務しながら、更新を続けてきました。


 家にこもって創作活動に明け暮れた日々から、接客業へ。


 平行して小説を書きながら、短編漫画を描き上げて出版社に持ち込みに行く。


 どちらも全く結果は出ない。


 創作を続けること自体は、苦になりませんでした。


 ただ、慣れない接客業で疲弊したのか、人間関係でのダメージが蓄積されていきました。


 険悪な職場ではありませんでした。むしろアットホームでみんな仲良しの楽しい雰囲気です。


 嫌な思いはしなかったけれど、内向的な私にはすごくしんどかったのです。


 贅沢な悩みだとは承知していますが、性分です。


 私は『MBTI16タイプ診断」だと、INFJ-A(提唱者・自己主張型)という珍しくもめんどくさい性格です。


 人当たりは良いけど、何を考えているか分からないと言われるタイプです。


 意味のない雑談とかが嫌いで、具体的な数字や現実的な話よりは抽象的で密度の濃い話が好きです。


 そんなINFJには特技があって、場の雰囲気を察するのが得意なんです。


 だから「誰さんと誰さんが険悪で~」なんて陰口を耳にしなくても何となく分かっちゃいます。


 スーパーで働くこと自体は、店長にもお客さんにもめちゃ気に入られて、責任あるポジションに推薦されたり、職場の人間関係はまあ順調でした。


 ただ接客業には向いてるようでも、心の消耗がひどかったです。


 しかもHSP(いわゆる繊細さん)人と関わるだけでガンガンHPが削られていきます。


 あと、いくら雰囲気のいい職場でも合わない人やパワハラ気質の人はいます。


 どうにか無理して働いてきましたが、仕事が終わり家に帰ると動けなくなることが増えてきました。


 2年くらいは毎日更新でしたが、3年目くらいから週一更新に。


 モチベーションの低下というよりも、単純に動けない。


 好きな料理もできないし、ゲームなんかする気力もない。


 時折おしよせてくる罪悪感。


 体が重い。


 当時描いた絵も、彩度がどこか暗い。


 あれ? 何か変だぞ……。


 心療内科に行ってみると、中等度のうつ病だと診断されました。


 なので以前は交流のあったユーザー様とも距離を置き、自身の活動報告もコメントの受付を停止し、自作の更新と感想返信以外のなろうでの活動をお休みしました。



 投薬治療と瞑想の習慣で、うつ症状は2年ほどで改善しましたが、以前のように他のユーザー様と新たに交流したり、活動報告にコメントを残すほどのエネルギーが自分の中にはない状態でした。


 お世話になっていた相互フォローのユーザーの皆さま、いきなり連絡を絶って黙々と更新を続けてごめんなさい。


 その節はすみませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。



 ただ、そうした状況でも、向こうから連絡をくださる一部のユーザー様とは交流を続けてきました。



 講演の件で仲良くなったユーザー様が有名大学に進学したので、お祝いも兼ねて銀座の回らないお寿司屋さんでお寿司を一緒に食べたり……。



 また別の方とは、何かの話の流れからオフ会でお会いすることになりました。


 うつ状態から抜けたばかりの私と会ってくれて、一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだり……。


 人との交流が苦手だった私なのに。


 心の底から楽しかった!


 向こうはどう思っているか分からないけど、生涯の友人になると確信しました。



 ◇ ◆ ◇


 

 私は子供の頃から人と仲良くなることは多くても、長続きはしません。


 ケンカをしたわけではないのに、なぜか私から関係を遮断してしまう悪い癖があります。


 いわゆる、INFJのドアスラム。


 私は一見、誰とでも仲良くなれそうなタイプですが、信頼関係を築くまでにすごく時間がかかります。


 その間、自分と相手の価値観のズレに我慢ができなくなることがあります。


 INFJの方はHSP(繊細さん)とセットで持っていることが多く、心の耐性が非常にもろい。


 ところが、そのユーザーの方とは何年もお付き合いが続いています。


 それほど頻繁ではありませんが、LINEのやりとりをしたり、好きな料理を教え合ったり。


 何だか変なことを書いていますが、私には家族以外で心を許せる友達がほとんどいません。


 友達がいるのが当たり前な人には変でしょうし、ボッチが当たり前の人には友達なんかいやがって、なんて反発されるかもしれませんが、なろう経由で出会った方と、リアル友達になりました。


 もちろん相互ユーザーの皆さまのことは大好きです。


 でも全員とオフ会をしたり、リアルで友達付き合いをしたり……というのは、相手の事情もあるし、なかなか難しいかもしれません。


 そんなめんどくさい性格の私に、心から「友達だぜ!」と胸を張れる人間関係ができた。


 私にとっては奇跡です。

 

 強がりでも負け惜しみでもなく、書籍化より嬉しいご縁だと、心の底から思っています。

 10万部売れるより嬉しい。


 もし神様がいて、あの頃に戻ったとして、「書籍化か○○との出会いか、どっちか一つを確実に叶えてやる」と言われても私の答えはそのユーザー様を選ぶでしょう。


 アニメ化と1000万部だったら、さすがに迷うかもしれませんが……。

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