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ラプラスの悪魔(SF)

 2432年6月3日。


 人類は神を作り出した。


 ユーラシアで開発された世界最高のスーパーコンピュータ「ラプラス」。


 これは、将来起こりうる運命を計算し、正確に予言ができる能力をもっていた。


 人工的につくりだされた全知全能の神。人間は「神」をついに軍門に降したのだ。


「科学の勝利」。マスメディアはこの大発明を大々的に取り上げた。

開発者のアイザック博士は、この記者会見を有効的に活用した。


 この記者会見で「ラプラス」は10分後に東京で震度2の地震が起きると予言し、的中させた。そして、1年間の精密な天気予報を作成し、人々を驚かせた。


 大災害、株価、選挙結果。すべての予言は的中し、ひとびとは歓喜した。


 ラプラスの運用から1年が経過した後、異変はおきたのだ。


 人々がデータを入力し、予言を求めてもエラーが発生するのである。調査によって、そのエラーは半年後以降の予言を求めた時におきることがわかった。


 調査結果をみて、アイザック博士は顔面が蒼白になった。彼は部下たちを帰らせ、ラプラスにひとつの予言を求めた。


「半年後、地球はどうなっているのか……」

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