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底辺のおっさんは、(頭が)わるいゴブリンと対話するようです

プルプル、わるいゴブリンだよ、頭が。


 でもアホじゃ無いパーだ!!

 下井凛花は従順だった。

 気持ち悪い卑屈な笑顔で聞いて無い事までペラペラと話てくれた。

『スマホで乙女ゲームを楽しんでいたら、辺りが見えなく成って、死んだから転生か転移を選べと言われて転生を望んで気が付いたら此処にいた』とまぁ、分かりやすいが、分かりやすいのだが、なんとも頭の悪い説明だ事で······

「プルプル、ウチわるいゴブリンじゃないよ。

 テナもんで、敵対する気はなかとですよフヒヒ」

わるいゴブリンだろ、頭が。

「如何なさりますか、主」

「あー、うん、様子見かな? 悪いけどシブ達はこのアホの見張りを頼むよ、ごめんな」

シブの問いかけに頭を掻いて俺は答えると、下井凛花が「アホ言うなハゲ」と怒る。

ならパーがイイのか?

「そんなことよりカレーよ、カレーをどうするのよ」

「マスター、カレーなる物を要求します」

「をを、そだった、カレーカレー。

 ホルダー先生、パンかナンの作り方を知らないか?」

トイと朝丘に言われて俺はゴブリン達の方を見ると山賊達がいる。

 ゴブリンの山賊達だ、シンとシゴとヨウの3人がバックパックを漁っている姿は正に山賊だった。

「マスター ヤマモト、君の作成したバックパックの中から白米と呼ばれる物を発見した。

 表示された内容によると、無洗米10キロが2袋で総量は20キロになる。

 他にはレンガと呼ばれる建材や小型の木箱に納められたプラスチック容器が4つ、ペットボトルと呼ばれる物が3本等ある。

 今、正にマスター ヤマモト達が望んで止まない米があるが、パンやナンの作成法を開示するべきか?」

コラコラ、他人ひとの物を勝手に漁る······な、なんつった? 米? 無洗米? マジで? あったのかよ。

 俺達は互いに頷き合い、そして歓喜の声を上げた。

 竹井君と二ノ宮さんは互いの手を叩き合ってから腕をぶつけ合い、俺と朝丘は手を取り合いクルクルとその場で踊る様に回った。



 落ち着きを取り戻し、俺達は飯盒で米を炊き上げレトルトのカレーを煮てこれでもかと食った。

 米は10キロ、カレーは残り13袋しか残っていない。

 嵩ましの為に小鍋に開けて水を足したのにも関わらずにだ。

 カレーを食い終えた俺は食い過ぎで重い腹に耐えてバックパックの中身の確認をする。

 米、味噌、醤油、砂糖、塩、小麦粉、サラダ油、みりん、食品系の他に耐熱レンガ、黒い革、茶色の布地、裁縫道具一式、時代劇とかで見る火起こし道具一式、クソ重い黒い石、金属の桶、金属の鍋、デカイペンチ、折り畳み式の作業台とコンセプト通りだ。

 元々『シリン』は総合的な職人として作成したゴブリンだったので持ち物も他雑に成ったようだ。

「下井さんは、この道具一式で何が出来る?」

「んー、無理。

 アテクシはシティーガールでしてよ、オサレなアテクシに何を期待してるのカシラ?」

俺はムカついたので、とりあえずアイアンクローを下井にかましてやった。

「くっ、静まれ、静まるんだ俺の右腕ぇー」

「ちょ、あだだだ。

 モッさんマジ痛いって、ギブ、ギブー、静まれウチの左手ー」

俺がアイアンクローを下井にかますと、下井は右手で俺の腕を引き剥がそうと掴み、左腕で自分の右腕にチョップを繰り出すと言う奇行を行ったので、気味が悪く成った俺は手を離してやったが···

「酷い目にあった······ブッ」

下井がホッとした途端に左手で自分の頬をぶん殴りコケた。

「ちょ、マジ静まれウチの左手」

下井が自分の右手で左手を抑えながら暴れる。

 何、コイツ、ヤバい人? とりあえずは困ったらヤツだ。

「ホルダー何か分かるか? ヤバそうだが」

「そのホワイトゴブリンは、ミス シモイの記憶以外に別の記憶がある。

 マスター ヤマモトの言う『シリン』の記憶と思われる。

 多重人格か多重魂魄マルチソウルかは分からないが、ミス シモイ以外の意識があるようだ」

何その中二臭いのは。

「てーと、シリンはこの役立たずの悪霊に身体を乗っ取られていると言う事か。

 よし、シリンには悪いが封印しよう」

「ちょ、待って、待ってよ。

 悪霊ちゃうねん、なんとなくだけどリンちゃんとコンタクトできたから待ってー」


 下井の話では、シリンの意識もハッキリとあるが下井の意識の方が強く身体の使用権は下井にあるとの事。

 やはり悪霊だな下井。

 ただ、2つの意識と記憶がある為、意識の同調次第で総合的な能力向上する可能性があるらしい。

「じゃ、シリンにチェンジで」

「無理ー、リンちゃんじゃ腕一本が限度。

 単純にリンちゃんが全体的に虚弱だからウチがいないと死ぬ。

 リンちゃん単体だと寝たきりか下手したら本当に死ぬよ。

 魔力を必要とする身体なのにリンちゃんが使える魔力は凄く少なくて、ウチの魔力が有って初めて身体が動かせるの。

 リンちゃんも、モッさんの為に知識を活かせるならてっウチに任せてくれてるわ。

 リンちゃんに聞きながらなら、色々出来ると思う」

なんとも面倒臭いこったな。

「あー、うん、なんだ、下井さんシリンを助けてくれてありがとう、だな」

俺が礼を言い頭を下げると、下井は顔を赤く染めて逃げだした。

 なぜに?

 山本さんはモッさんらしい

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