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キメラクラフト ガチャフィギュアを魔改造する底辺のおっさんと『召還姫』の異世界記  作者: 野上
一章 

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12/467

底辺のおっさん、葉っぱの激情を目撃する

はしりそう、走り草だ、跳びそうだ

不思議な異世界の一夜


 

 いつの間にか集まった多数の『走り草』が焚き火を跳び越えて行く。

 五角形と言うかヒトデと言うか五芒星と言うか兎に角、そんな形で頭部の様な頂点から根っこが伸びた4、5センチ程の草が走って焚き火を跳び越える。

 この草達には個性が有る様で跳び型が色々ある。

 丸まって縦回転しながら跳ぶ草や全身? を広げて気流を利用する草、横回転で気流を突き抜ける様に跳ぶ草等だ。

 眺めていると、どうやら2つのグループがあるのが分かる。

 跳び終えた草は所属グループでまとまり他の草を待っている様だ。

 どちらのグループも跳び終えて来た草を手荒な歓迎で迎え入れいてる。

 何? この青春グラフィティ? 幻覚?

 Aグループの草がBグループの方に腕? を振ると、Bグループの草達が激しく動く。    

 Aグループの草が挑発か何かした様だ。

 Bグループの草は襲いかかろうとする草やそれを押し留める草、Aグループに腕? を振り返す草等が現れる。

 険悪な雰囲気に呑まれたのか、1枚の草が焚き火を跳び損ねて火の中に突っ込んだ。

 Aグループの草が膝立ちに成ったり手と膝を着いて地面を叩く草等が現れる。

 Bグループの一部がAグループに腕? もう腕でいいや、腕を振る草がBグループの別の草に殴り飛ばされる。

 殴った草が腕を振りBグループを諌める、どうやらリーダー草の様だ。

 Bグループのリーダー草がAグループの1枚に近より、崩れ落ちた草に腕を伸ばして立ち上がるのを促している。

 どうやらAグループのリーダー草を励ましている様子。

 Aグループリーダー草の肩に手を置くBグループリーダー草。

 Bグループリーダー草の手が置かれままに立ち上がるAグループリーダー草。

 Aグループリーダー草の頭部?が縦に揺れたのち、Aグループリーダー草がBグループリーダー草の腕を取り天に突き上げる。

 AグループがBグループの傘下に入った様子。

 1つのグループに成った草達は焚き火の周りを走り回る。

 ある草が走りながらアクロバティックなジャンプすると、他の草達もジャンプし始める。

 盛り上がる草達の中の1枚が眠る『召還姫』の方に向かう。

『召還姫』を跳び越えるつもりだ。

 踏み切り跳び上がる草。

 高さが足り無ず『召還姫』の頬に激突するが『召還姫』の頬に張り付き落下を堪える。

 重量など無いハズの草がズルズルと落下し出し『召還姫』の口元まで落ちた。

 あ、食いやがった。

 草の脚部を咥えて、何処かの食人巨人の様に草を口内へと引摺り込み食い始める。

 咥えられた草は仲間に腕を伸ばして助けを求めるが他の草達は逃げ出す。

 Bグループリーダー草のみが『召還姫』に食われる仲間の元に走るが、元Aグループリーダー草に阻まれる。

 Bグループリーダー草が元Aグループリーダー草を振り切るも、時遅く『召還姫』は草を口内に納め口をモゴモゴしてる。

『召還姫』はプッと種か何かを吐き出して、ンーと伸びをして「今日が変わったマジッ······ク」と訳の分からない事を呟く。

『召還姫』に吐き出された何かをBグループリーダー草が拾い上げ全身を震わせる。

 左腕を突き出し『召還姫』を指差してる様に見える。

 Bグループリーダー草は勢い良く腕を振り下げ、右手にした何かを『召還姫』に突き付けてから仲間の元、朝焼けに走り出す。

 どうでも良いが、指の無い草がどうして物を持てるんだ?

 当事者の『召還姫』は口をムニャムニャと動かしながら、猫の手と呼ばれる手の型で目こすり「『走り草』幸運の兆し、いっぱい」と寝惚けた様に言った。

 おまえ、その兆しに恨まれたぞ、多分。

「おはようございます、マスター。

 魔力チャージと食事を希望します」

俺に寝惚け顔と言う無表情以外の顔を初めて『召還姫』は見せると、朝焼けを背にして白ゴブリンが戻ってきた。

多分「あいつのカタキは必ずとる!!」見たいな事をしたのでしょう、あのリーダー草


リーダー草はもう出ません、多分

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