顔合わせ・前編
東方キャラの喋り方が分からない…。
ここまでの夢見の悪い幻想録!!
久しぶりに日本に帰ってきたら、うさんくさい女妖怪に絡まれて仕事を頼まれてしまった佐山亮!!しかも仕事をするのは幻想郷という異世界みたいな所!!佐山亮の運命や如何に!!そんなことよりおうどん食べたい!!どーん!!
「誰に向かって喋ってるのよ?」
「読者ですよ。」
「…………メタイわね…。」
「そんな日もありますよ。」
「………………うどん…好きなの?」
「…………好きですね。」
そんなことを喋っているうちに、家が見えてきた。
「あれが、私達の家よ。あなたにもあそこに住んでもらうわ。」
八雲邸は外見からは想像もつかない程広かった。八雲紫の能力で空間を広げているのだそうだ。
「藍は出掛けているようね。まずはあなたの部屋ね。さぁ、あがって。」
「お邪魔します。」
しばらく廊下を歩き、ある部屋の前で立ち止まった。
「ここがあなたの部屋よ。」
襖を開けるとそこには見事な和室があった。
「いいんですか?こんなに立派な和室…。一介の人間、雇われの護衛に。」
「いいわ。それに見合う働きを期待してるのよ。」
「………………善処します。」
「私からささやかなプレゼントを二つ程用意したわ。まず、押し入れを開けてみなさい。」
八雲紫の言われるがまま押し入れを開ける。そこには大量の銃と弾薬があった。
「あなたが外の世界で好んで使っていた装備よ。」
僕は押し入れの中の銃を手に取った。HK416、フォアグリップとダットサイトとサプレッサーが付いたカスタム。よく使っていた銃だ。他にも、SCARーL、MP7A1等の馴染み深い銃がたくさんあった。
「お気に召されたかしら?」
「えぇ、とても。ありがとうございます。」
「何よりだわ。次ぎはクローゼットね。」
そう言って八雲紫はクローゼットをコンコンと叩いた。和室には若干不釣り合いなクローゼットを開ける。大量のスーツがあった。
「これは…?」
「あなたがこれから一生着る服よ。」
「………………MIB好きなんですか?」
「……………好きね。」
仕事中はスーツを着ろという。この職場は制服勤務のようだ。八雲紫を部屋の外に追い出しスーツに着替え、押し入れの中のハンドガンーシグザウエル P226とナイフ、特殊警棒を装備する。
部屋の外で待っていた八雲紫に声をかけると
「中々、様になってるじゃない。」
と言った。正直悪い気はしなかった。
「さて、それじゃあなたの同僚に会いに行きましょうか。」
部屋を出て廊下を歩いていると八雲紫が言った。
「同僚……?チームで仕事をするんですか?」
「いえ、あなたのサポートよ。」
どういう事か聞こうとすると、声が聞こえた。
「その盟友が例の護衛?」
声の主は青い服を着て緑色のリュックサックを持ち、同じ緑色の帽子を被っている女の子だった。
「彼女は河城にとり。河童よ。」
「…………………は?」
今、この人はなんて言った?あ、妖怪か…。じゃなくて、河童…?え…河童なの?この子が?僕の知っている河童がこんなにかわいい訳ない。
「おーい?盟友?どうしたの〜?」
目の前の河童?の声で我に帰った。
「あぁ…、すみません、イメージと違って随分と可愛い河童だなと思って。」
「かっ…かっかわい…かわいい…」
「佐山亮です。よろしくお願いします。」
「あっ…あぁ、よろしく盟友…。」
「亮でいい。」
「よろしく…。亮。私の事もにとりでいいから。」
「わかった。それで、にとりはどんなサポートを?」
「私は亮専属の戦術オペレーター兼エンジニアだよ。そのスーツも紫と一緒に作ったんだ。」
「スーツを…?」
「うん。スーツの内ポケットに手を入れて、亮の部屋の押し入れの中にある武器や弾薬を何でもいいからイメージしてみて。」
僕は押し入れの中にあったMP7A1をイメージした。すると僕の手の中にはイメージしたMP7A1なあった。
「亮の部屋の押し入れの武器庫とスーツの内ポケットを紫の能力で繋げてるんだ。サイズに関係無く亮の武器庫の中にあれば何でも出せるよ。」
「こぉぉぉぉれこそぉぉぉ、八雲印のスキマポケット!!」
「紫、うるさい。」
ダメだ、この妖怪…。早くなんとかしないと…。
「それに、そのスーツは防刄、防弾、対魔法性能も高くなっているから。きっと亮を守ってくれるよ。」
「ありがとう。」
「いや、いいよ。盟友だからね。」
「幻想郷の科学力は世界一ィィィィィィ!!!」
「紫!!ほんとうっさい!!!」
ダメだ、この妖怪ホントに早くどうにかしないと…。
「所で、にとりはどこにすんでいるんだ?」
「あぁ…。私は元々妖怪の山って所に住んでいたんだけど、そこを追い出されちゃってね…。今は紫の家の離れが自宅兼工房だよ。」
確かに廊下を歩いている時に離れがあった。あそこが、にとりの自宅兼工房なのだろう。
「悪いね。変なこと聞いちゃって。」
「いいけど、どうして私の家?」
「装備品のメンテナンスだったり開発、作戦の確認とか。通信手段があるかは分からないけど直接話せれば尚いいからな。」
「そういう事ね。いつでもいいよ!!」
「ありがとう。」
「それにしても藍、遅いわねぇ…。どこ行ってるのかしら…?にとり、藍がどこ行ったか知らないかしら?」
八雲紫が言った。
「藍さんだったら、人里に買い物に行ったはずだよ?」
「そう、わかったわ。藍が戻ってきたら呼ぶわ。それまで自由にしてて。」
「わかりました。」
「またね、亮!!」
八雲紫と河城にとりと別れ僕は部屋に戻った。畳の上に寝転ぶと藺草の香りがした。何となく呟いた。
「いい部屋だな…。」




