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第98話 見慣れない反応

━━━━━━━━━━『力が欲しいか?━━━━━━━━━━


そんな言葉に委ねていいものなのだろうか。力は欲しい。助けたいもの、守りたいものが幾つもある。だから、力は欲しい。だが、それに心許していいのだろうか。俺は少し分からなかった。


「力なんて欲しいに決まってる。」


そう言うと、目の前には謎の文字列が並んでいた。


『【特殊】神の道標 を取得しました。』


「神の道標・・・???」


私は何が起こったのかがはっきりと理解出来ていなかった。というのも、謎に脳内に語りかけてきた聞き覚えのある声に質問されたから、それに率直に答えただけである。


スキル見てみたりしたが、どこにも載っていない。取得したという表記はでたが、それを証明するものがどこにもないのだ。正しく謎である。


「なんだったんだ?それに"神の道標"ってなんだよ。。。どうやって発動するのかも分かんないし、どういう効果があるのかも分かんないじゃないか。」


怪しいものなのかもしれないと、少し不安に思いつつも、いざと言う時に手助けして貰えのだろうかと期待もあった。だが、現状何か変わったことは何も無い。確かに体に何かが入ってきたような感覚はあった。だが何も変化はない。これといって足が早くなったことも、攻撃の威力が上がったことも無い。一体なんだったのだろうか。


「まぁいいか。。。気にしてても時間の無駄だな。凄く気になるけど俺は今そんな時間が無い。対魔族戦争は刻一刻と迫っているんだ。」


そもそも、大ピンチの時に出て来るならまだしも、こんな何もない時にそんな出方をされても信憑性にかけるというものだ。突然脳内に語りかけてきたかと思えば『力が欲しいか』など、新手の勧誘かなにかかと思ってしまう。


「とりあえず、戦闘訓練だ。魔物探知!!」


極致詠唱も慣れたもので、もう練習する必要はないほどまで確実に行えていた。普段使いのレベルであれば無詠唱でもいいのだが、極致詠唱は使っておいた方がその分探知範囲も広がるというもので、効率化を図れるのだ。


「お。早速美味しそうなのがいるな。」


魔物探知に引っかかったのは、猛毒魔獣アザルベルクであった。以前私が炎槍魔獣ファイザガイルと闘い、苦戦している内に、シュタイズが呆気なく倒してしまった魔獣である。あの後、炎槍魔獣も猛毒魔獣も何方もしっかりと魔獣食で私が頂いている。


私のスキルに"魔物熟知"というスキルがある。これは一度食した魔物については熟知するというものだ。つまり、猛毒魔獣アザルベルクは一度も戦ったことは無いが、食したことで既に攻撃方法から弱点等などあらゆるもの全てを熟知していると言う訳である。


「こんなの朝飯前だろ。」


私は余裕を見せながら猛毒魔獣アザルベルクに向かって突き進む。そして、目当ての猛毒魔獣が視界に入ったかと思えば、私は弱点に向けて自分の持っている魔力を流し込む。


「魔法やスキルを使うまでもないね。」


猛毒魔獣アザルベルクに限らず、一般的な魔獣の弱点は魔力袋と言われる場所のようだ。魔獣には魔力を蓄えておくような器官が存在しているようである。人間にも同じようなものがあるかどうかは、私には分からない。


そんな、魔力袋だが、もしそこに膨大な魔力が注がれたらどうなるだろうか。人間も極致魔法を誤った使い方をすれば魔力は暴走し、死に至る。つまりは、魔獣も同じという事だ。


私が猛毒魔獣アザルベルクの魔力袋と言われる場所に、膨大な魔力を注ぎ込んだ途端、魔獣の体内で魔力は暴走し、私に攻撃する暇ひとつ与えずにアザルベルクは倒れ、そのまま魔力反応は消え去った。


「朝飯前だったな。」


私は自分の強さを過信していると自覚している。だが、自信が無いよりかは何倍もいいと思っている。自信がなくて手が出せないよりも、自信を持って自ら行動できる人間の方が、高評価されるというものだ。日本の縦社会に浸された俺は、そんなことをよく考えている。



テレッテレー!


久しぶりに聞いたスキル解放音。毎度思うが、何故こうもスキル解放するのが理解できないタイミングで解放するのだろうか。以前にも複数回、特に解放するような事はしていないのに、スキルが解放したことがある。


「んで?なんのスキルが解放したって言うんだ?」


『Oスキル:解呪(豪)』


スキル一覧を見て、新たに追加されていたスキル。それは"解呪"というスキルであった。その文字の通り、呪いを解くスキルであることは分かる。だが、なぜこのタイミングなのだろうか。私には理解が出来なかった。


「本当に謎だな。。。よくわからない。。」


私には今時間が無い。残された僅かな時間でできる限り実力をつけなければならない。そう考えていた私は、あまり気に止めずに自分の鍛錬に戻る。


「ん?生命力と魔力を感じる。。。なんだ?」


私は魔物探知と生物探知を交互に発動しながら歩き回っていた。すると、探知の反応の中に見慣れない反応があった。生命力と魔力が混在するようなそんな反応である。私は気になって、反応のある方へと向かう。


「この辺りのはずだよな。近くに魔物らしき反応はないが。。。」


生い茂った草木を掻き分けながら進むと、突然草木が無くなり開けた場所に出た。その開けた場所全体に目を配ると共に、瞬時に私の目の中へと入ってきた情報が1つあった。


「・・・・・・!?!?誰か倒れてる!?」

【今回獲得したもの】


★【特殊】神の道標・・・??????????????????????????


★Oスキル:解呪(豪)・・・ほぼ全ての呪いを解くことが出来る。

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