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第95話 衝撃の事実

私は王立大図書館で入手したとある童話についてシュタイズに意見を聞いていた。私の見解では、転生騎士エクスカリバーとの関係性を示唆しているものであると感じている。シュタイズはあまり確信には至っていないようだが、聞き入れてくれていた。


「まぁいい。次に我の話を失礼しよう。」


シュタイズも私になにか話があると言っていた。険しい顔をしているが、それ相応に何かあったのだろうか。私は唾を飲んでシュタイズの話に耳を傾ける。


「まずは、魔人語の解読ご苦労であった。並びに、魔竜の可能性についても知らせてくれて助かった。と、余談はここまでにして、本題なんだが。。。」


シュタイズは少し言葉を詰まらせる。言い難いことなのかと、不思議に思いつつも、シュタイズは続きを話し出す。


「最悪な状況であるのは間違いなさそうだ。」


「最悪な状況ですか?」


シュタイズは今まで見た事がないほど険しい顔をしている。シュタイズの言う最悪な状況とは、一体なんなのだろうか。私の知っている情報でさえも最悪な状況である。むしろ、これ以上の最悪はないのではないだろうか。


「ソータ殿には申し訳ないが、一つ隠していたことがある。これに関しては『王国重要機密事項』として、一切の口外を許されていない内容だ。勿論ほかの直属国の領主達も知らないだろう。知る由もないからな。だが、ソータ。お主は知っていなければならない。心して聞いてくれ。」


シュタイズは半分申し訳なさそうな声色で私にそう言う。心して聞く準備は既にできている。『王国重要機密事項』かなにか知らないが、そのような堅苦しい文字列を聞かされると、自然と心も引き締まるものだ。隠し事は誰にでもある。増して王国ならば尚更だろう。


「大丈夫です。どんな内容でも受け止めますので、気にせずなんなりとどうぞ。」


私は平然と話を聞く。もう残り数日に迫っている戦争。今更嘆いたところで何も変わらず、自分が動かなければ二度目の死を味わうことになるかもしれない。それに、二度目の死は今度こそ本当に死に至るかもしれない。先がしれない底なし沼のような感覚である。


「そうか。そう言って貰えるとありがたい。では少々失礼するぞ。遮断空間(音)。結界・豪。」


「おぉ。。。流石です。。。」


シュタイズと私とその中心から半径3m程だろうか。そのぐらいのドーム型の結界が構築された。そこには、音声遮断空間も付与されている。完璧な魔法だ。私もここまではできそうにない。シュタイズの強さを改めて感じた一瞬である。


「準備はできた。では早速単刀直入にいおう。王国重要機密事項というのは、対魔族戦争についての過去の記録だ。過去に戦闘した記録は残してある。これを見てほしい。敵のおよその人数。種類。魔人の数や名前、属性など細かく載っている。これを見ると、徐々に敵の数は増えているのが分かるだろう。」


「なるほど、確かに増えていますね。あ、すみません。この魔人の後ろに書いてある数字はなんですか?」


シュタイズは歴戦の記録として、大量の資料を見せてくれた。何やら大荷物を持っていたと思っていたが、これだったようだ。それはそうと、こと細かく魔族についてや魔人について、魔獣の登場履歴についてもしっかりと記されている。


そこにひとつ気になることがあった。魔人の後ろに数字が記載されているのだ。一見魔人の人数かと思ったが、過去の数字から1数字ずつ上がっているのが分かる。それに、魔人は1人だけであったという記載もある。人数表記とは考えにくいのだ。


「あぁ。。。いいところに目を向けるね。それが今回の本題のようなものだ。その数字は簡単に言えば "魔人の脅威度" を表している。」


「脅威度・・・ですか。つまり、例年少しずつ敵の人数も増えていれば、魔人も強くなっていると?前回の対魔族戦争時にいた魔人は、脅威度9ということですか?」


魔人の表記の後ろに数字の『9』が刻まれている。シュタイズが言うには、これは魔人の脅威度らしい。だがそんな話は聞いたこともなければ、どう言った基準でつけているのだろうか。


「ああ、その認識で構わない。脅威度が9あるということだ。そして、言いにくいんだが、上限は脅威度10だ。」


「そうなんですか!?つまり相当な強さだったということですか!ってことは、この順番で行くと、、、次の対魔族戦争は脅威度10の魔人が襲来する。。。ということですか。。。」


私は思っていた以上に驚愕の事実を突きつけられた。驚異もがどのような基準か分からない。そもそも、簡単に言えば脅威度というわけであって、実際の意味合いとは少し異なるのだろう。そう考えると、脅威度は少し当てにならないと感じてしまうものだ。


「それに、魔族2倍で。。?魔獣もくる可能性があって、、、且つ魔竜の可能性。。。そして魔人も2人?!ぶっ飛んだ話ですね。。。信じたくないです。」


「だから言ったでは無いが、最悪な状況であると。だがまだあるんだ。これで終わりじゃない。」


シュタイズはそういいまたも申し訳なさそうな声色で、脅威度の数字についての真実を語り始める。


「確かに脅威度を示す意味合いもある。だが、それより本来示しているものは次のとあるものの到来だ。魔物・魔獣・魔族・魔竜・魔人という形で強さが上がっていく。だが、魔人が最大ではない。魔人のもう一つ上が存在している。」


とあるもの。それはこの世界にとって最悪な存在であり、さ世界諸共消し去ってしまうほどの膨大な威力を持っている計り知れない敵であるとシュタイズは言う。


「魔人が脅威度10になると、名称が変わる。その名称というのは・・・・・・・・・『魔王』だ。」

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