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第85話 強魔力測定器

「これが、魔力測定器。。。ですか。。。」


魔力測定器が設置されている施設に入った私たちは、その本体である魔力測定器を目の前にしていた。首を少し上に上げなければ全貌が見えないほどには大きく、立派なものである。


「ほぉ。確かに王都にあるものとは全くもって別物だな。形も大きさもまるで違う。」


「強魔力測定器ですから。」


マナがシュタイズの言葉に対して少し強めに感じるようなニュアンスで返答した。何か関わりがあるのかもしれないと感じながらも、触れないように気を使った。


「シュタイズさんからどうぞ。」


私は、自分の魔力量を確認する事に対してはすごく楽しみである。だが、自分の魔力量の底を知ってしまうのは少々怖いのだ。底があるということは、魔力切れがあるということ。それは最強とは言い難いと勝手に考えてしまっていた。


「ん?いいのか?じゃぁ早速失礼して。」


「待ってください。準備があります。そういうところですよシュタイズ。」


マナがシュタイズを呼び捨てにしている光景を見て私は驚愕した。あの上品で美しい正しく王族であるマナが他人のことを呼び捨てにしている光景など、私は見たくなかった。それほど衝撃的である。


「悪い。なぁ。シャラベルさん。まだあの時のこと引き摺ってんのか?」


「引き摺ってるとは聞こえが悪いですね。ソータ様も居るんですから辞めてくださいそういうの。」


2人は相当に仲が良さそうである。それはもう、私とマナの関係など表面上のものかのように、深い関係を感じてしまう。何故か、とてつもなく辛いと感じてしまうが、これも何かの異変だろうか。


「だいたい、全てはシュタイズが悪いのですよ?私は悪くありません。私はまだ許したつもりはありませんからね。」


深い関係である事は分かった。それなら納得だ。シュタイズがマナの出迎えに反応せず、イズラート国の街並みに釘付けになっていた理由も、マナとの関係があり、知り合いだったからだろう。もし知り合いでなくて、初めて会うようであれば、先程の施設を守っている者達のようになっていただろう。


「悪かったと散々謝ったでは無いか。そういう君も、何時までも何時までも昔のこと引っ張って、根に持ちすぎではないか??」


「なんですって!?なんで私が責められなきゃいけないの!?」


「あぁ、ちょっとマナさん。そう怒らずに。。。せっかくの可愛い顔にシワができちゃいますよ。」


「かわ・・・・・・。。。ソータ様に免じて今は許します。」


全く一体何がここ2人にあったのだろうか。シュタイズも全くもって大人気ない。明らかにシュタイズの方が歳上であろうに、よく子供のような口論を繰り広げたものだ。


「私、シュタイズの魔力測定に協力するの嫌です。ソータ様のしかやりません。」


「あぁ!いいとも!構わない!勝手に使わせてもらう!」


「ちょ、ちょっと2人とも!!!いい加減にしないと私ガ怒りますよ!」


この2人の関係性がとてつもなく気になる。犬猿の仲とも思えるが、喧嘩するほど仲がいいと言えなくもない。喧嘩している根本的な理由よりも、マナとの関係性が私は気になって仕方方ない。


「マナさん・・・。ごめんなさい。シュタイズの魔力量知りたいので、私に免じてお願いできないですか??」


「ソータ様のお願いならなんでもやります。」


そういうとマナは魔力測定器の操作盤と思わしきもののある部屋に入っていった。暫くすると、魔力測定器は凄まじい音を鳴らし始める。だが何故かうるさいとは感じず、人の会話もしっかりと聞き取れる。どこか謎の音である。


「お待たせしましたソータ様。測定器を起動したので、そこにある魔力測定版に手を置いて頂ければあとは自動で魔力量を測定しますよ!」


最初に測定するのはシュタイズなのだが、シュタイズに操作説明等は一切せず、私にだけ測定方法を教えてくれた。マナもマナだ。日本年齢で20歳を超えているなら、もっと大人になって欲しいものである。


「シュタイズさん、そこにある測定版に手を置いて下さい。そしたら測定が開始されます。」


「悪いな。。。昔ちょっと色々あったんだ。」


「ははは。あまり聞きたくないですね。」


シュタイズは私に耳打ちでそう伝えてくる。だが、その昔の出来事については正直あまり知りたいとは思えない。もし、マナとシャラベルが相当仲が良く、よく一緒にいた仲出会ったとしたら。想像するだけで胸が苦しいのだ。


「早くして下さい。ソータ様が待ってます。」


「分かってる。そう急かすな。」


「マナさん。私は大丈夫ですよ。」


「ソータ様がそう言うなら大丈夫ですね!」


満面の笑みを私に向けてくる。とてつもなく可愛い。


「ここに手を置くのだな。。。」


シュタイズは恐る恐る測定版に手を置く。その途端今まで凄まじい音はより一層の稼働音として大きく鳴り響く。だが、依然変わらずに人の会話は良く聞こえる。なんとも面白い。少し経過した後、魔力測定器の稼働音は若干静まりを取り戻す。


「結果が出たぞ。えーっとだな。魔力量最大値:Aとなっている。これはどういう意味だ??」


「シュタイズには教えません。」


「マナさん。では、私に教えて下さい。」


「はい!!この魔力測定器は、S→A→B→C→D→E→F→0の順番でそれぞれの魔力量を割り振られています。表記上Sが最高ですが、実はもう一段階存在します。それはですね。 "無限" です。」

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