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第34話 スキルの可能性

「君たちには長になってもらうから、心して聞くといい。」


「領主様。私どもは罪人ですよ。」


「あぁ。だから私の役に立つことで罪を償うといい。」


私は、無駄に体格のいい騎士と、魔導師のカイズの2人に壊滅的な状態のイズラート国国防の再建の担い手になってもらおうと考えていた。私よりも経験があるのだ、無知な私は手を出さない方が良いというものだ。


「遠からずして私は一度王都に戻る。イズラート国に帰国する際に、王都に捕虜となっている者達を引き連れて帰国する手筈となっている。君たち二人にはその者たちの指揮者となってもらいたい。」


私はこの者たちの腕を見込んでいる。国防に関してはいち早く再建する必要があると考える。勿論食糧や資金源の確保も大切で優先するべき項目だ。だか、どんなに資源や金銭があっても自国を守る防衛がなければ意味が無いのだ。


「現在残っている国防に関しては関与する者は、歩兵と第3・第4魔導師のみだ。騎士は捕虜になっているか戦死したと聞いている。歩兵は大半が残っているが、魔導師に関しては1団体分の人数は減っている。捕虜を解放した場合でも合計3つの団体しか作れないだろう。」


私は現状の状態を隅々まで話した。私はこの国に今まで無かった国防の事務と指揮を行う機関を作ろうと考える。その方が分かりやすく、命令も行き届きやすい。


「現状は分かりました。私たちに国防の中枢を担わせて良いのでしょうか?」


「罪人であるということは確かだが、私は現在の状況に応じて、頼れるものは全て頼る。貴重な人材である君たちを容易く処刑などするはずなかろう?」


そう話すと常にどんよりとした空気を出していた2人は、どこか華やかな雰囲気に変わったような気がした。

何はともあれ、国防に関しての行く末は目星が着いたというわけだ。

魔導師のカイズ。そしてあの無駄に体格のいい騎士はどうやらファルクと言うらしい。この者達には働いてもらう。


私はその他細かい事も沢山話した。国防軍の上に中枢となる機関を設けること。そして、魔導師団は全て改名し魔導師第一部隊・魔導師第二部隊の二つに絞るという考え。"騎士"という部類は辞め、"戦士"という職を作ることで、歩兵と騎士を合併する事。等などあらゆる項目を取り決めた。


「やることがありすぎて疲れる。」


私はそう呟きながら、盗賊らが整理をしてくれた領主室に腰掛けていた。盗賊らはとても良い働きをしてくれた。その後は、今いる技術者の田畑の仕事を変わってやれと言う命令を出した。技術者にはいち早く元の職に戻し、できるだけ工業の状態を改善していきたいのだ。



━━━━━━━━『テレッテレー!』━━━━━━━━



なんだ?今このタイミングでスキル?だがスキルにしては音が何時もと全く違うようだが。それでと何もしていない。スキルがレベルを上げるのは考えにくいのだ。一体なんの音であろうか。


「Rスキル:指導者・・・?命令をした際、命令を受けた者に対し任意で命令を逆らえないようにする?なんだこれは。。。」


レベル表記が無いスキルだ。しかもスキルの前にある"R"という文字も初めて見る。


「Rスキル・・・。レアスキル・・・っということか・・・?」


つまりスキルにはレア度が存在する。と、そういうわけか?ゲームでよく見るR・SR・SSRというようなそういうレア度分けである。もしこれがその通りであればとてもわかりやすいというものだ。


「なるほどな。指導者。つまり領主になったから。。。だがこれは面白いぞ。スキルの可能性は無限大だということだ。魔法をも踏み潰してしまうようなスキルが存在するだろう。」


私はスキルへの数多の可能性を心から期待した。今後も恐らく珍しいスキルを手に入れることだろう。最近スキルのことを忘れかけていた分、これは大きな進歩である。


「スキル・・・魔法・・・。なんかもっと強くなる手立てはないだろうか。異世界と言えば魔導書のようなそういう書庫とかないのだろうか。メイドさん知らない?」


「申し訳ございません。イズラート国に書庫の存在の有無は存じ上げません。」


メイドさんにも知らないことはどうやらあるみたいだ。だが、まだ見込みはあると言える。無いと決まったわけではない。現状やるべき事はやったし、探してみる時間も価値もあるだろう。


「こうして建物内を探索してみると、結構使っていない部屋があるみたいだな。」


領主邸の建物は領主邸なだけありそれなりに大きい。王都程ではさすがにないが、栄えていた時の名残がハッキリと残っている。使われていない部屋も多く、手入れがされてない為、まるでお化け屋敷のような風貌な部屋もある。


「やはり無いのだろうか。そんな夢見物語はないかなぁ。」


私はそう諦めつつもまだあるのではと希望を込めて、行き止まりとなった壁にかかっている大きな絵画を見つめていた。これ以上部屋もなければ階段もない。つまりここが最後という訳だ。


「残念だがないのかね。諦めるしかないかぁ。でもなぁ。。。」


私は諦めるしかないと。そう考えている。時間もいつまでもかける訳には行かないのだ。そう思い私は領主室に向けて体を向けた。と、普段自分の意見や感情を口に出さないメイドさんがおもむろに口を開いた。


「ソータ様。私この絵画気になります。妙です。」

【今回獲得スキル】


★Rスキル[指導者]・・・命令をした際、命令を受けた者に対し任意で命令を逆らえないようにする。また、人材ごとに的確な仕事を与えることが出来る。

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