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なろうアンチの征く異世界生活  作者: アンチくん
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秋)今更だけどバーチャロンフォースってローカルできたっけ?ド〉平行世界文明パワーだよ~?

遅くなり申し訳御座いません!次回はなるべく早く出すようにはしたいと思っております!こんな作品を見て下さり本当にありがとうございます!後沙頼の読み方はさよりです。

カツ、カツ、カツ⋯⋯


そうそう、あれはもうどれ程降りたか分からない位の螺旋階段だったな⋯⋯途中から数えても2000段は超えてた筈⋯⋯まあそんな事はどうでもいいか。“あんな事”に比べたらこの階段を2000往復⋯⋯いや、2130往復でもしてた方がまだ気が楽な方だ。


「⋯⋯⋯⋯そろそろ、着く。」


『おや、初めて来るはずなのに、よく分かりましたね!流石は神の子、お察しのよろしい事だ。』


ようやく降り終えた先には、もはや柵としての機能を果たしていない夥しい量のボロボロな安全柵と千切れた危険テープが散らばっていた。

そして、その先には⋯⋯掠れた字で《DANGER》と書かれた扉⋯⋯の横にエレベーターらしきものがあった。⋯⋯この時にボ卿に殺気を放ってしまったのは仕方ないと思う。歩くのが嫌だった訳ではないが、単純にお姉ちゃんが

あなた瀬戸際すぐそばにいるよ

とわたてんしてる時に歩くなよ時間かかるだろうがという理由である。


『まあまあ、あのエレベーターは過去に29回上のワイヤーが切れているんですよ。七瀬、いくら『神の子』である君であっても、無傷という訳には行きますまい。よって、《神醒解放》を行う前に貴方が傷つく事は避けたいと思いましてね⋯⋯これも貴方と沙頼を思っての事⋯⋯ってあれぇーーーー!?おーい!七瀬ー!勝手に行かないで下さーーい!』


ボ卿は無視して、DANGERと書かれた扉を開ける。するとそこには⋯⋯


「⋯⋯っ!お姉ちゃん!?」


「⋯⋯⋯⋯」


そこには、カプセル越しに全裸のお姉ちゃんがゴーグルを掛け、光沢のあるマスクをして様々なチューブや機械に繋がれた姿があった。そして、肌は色を失ったのかと言う程に真白で、髪の毛もお天道様の代わりに私を照らしていた金寄りの茶髪は見る影もなく、堕ちた太陽を踏み越えて登ってきた月の様に妖しく銀色に輝いていた。


「お姉ちゃん!私だよ!⋯⋯七瀬、寛観だよ!!お姉ちゃんがくれた⋯⋯私だけの⋯⋯っ!」


『七瀬、それぐらいにしておいて下さい。その機械達は沙頼を生かすための装置なのですよ?下手に触れると彼女の命を落としかねない。』


「ご、ごめんなさい⋯⋯」


『分かれば良いのです⋯⋯さて、軽く説明しましょうか。まず、神醒型渇血病とは、さっき話しましたが、神のオーラの様なものに当てられ、人体が支障をきたすものであり、沙頼は現在、創作物における所謂吸血鬼、ヴァンパイアに似た症状が出ています。他者の血液を欲しているという訳です。』


「⋯⋯それだけ?」


『んぃいえ七瀬?それだけなはずがありません。一定値まで禁欲した時、有り余った欲望が溢れ、暴走し、自身への自傷行為に移行するのです。私達も仕方なく、彼女を拘束し、最低限生きられる環境に置いているんですよ』


「それで⋯⋯治すにはどうするの?」


『貴方達の体を解剖し、調べ尽くし、そして導き出したデータからワクチンを⋯⋯』

「ちょっと待って!」

慌ててボ卿の口を止める。


「⋯⋯か、解剖って⋯⋯」


『おや、言ったでしょう。“想像を絶する痛み”が伴うと。そしてそれに同意したのは他でもない、「七瀬」、君なんですよ』


「で、でも⋯⋯麻酔は?」


『入手出来るわけがありません。こんなご時世です、どこに行っても麻酔なんて皆が喉から手が出る程欲していますよ。』


そ!し!て!と、付け加えるようにボ卿は更に


『七瀬、貴方はかわいいのです。そして、人の身にとって余りにも強大な能力を持っている。貴方が表の世界に出てしまえば、それはそれは大変な事になる。無理矢理入手する事は出来ないでもないこともありません⋯⋯が!リスクが高すぎるんですよね』


「せ、せめてお姉ちゃんのだけでも⋯⋯!」


『⋯⋯⋯⋯⋯⋯はぁあぁ、分かりました。では、沙頼の分だけでも何とか取り合ってみましょう。ですが、時間がありません。至急!《神醒解放》に取り掛かって下さい。いいですね?』


「⋯⋯分かった」


『では皆さん、後は頼みました。私も参加出来ないことは非常に残念ですが、何とか交渉してきます。』


すると、今まで作業していた人達が一斉にボ卿の方を見て、


『『『Waiting for good results』』』


と、返し再び作業に戻った。


「待ってて⋯⋯お姉ちゃん⋯⋯絶対に助ける!」

あ!分かったぞ!こいつもボ卿みたいにどっか本体は違う物体で肉体は仮初なんだろ!だから病気にかからないんだ!どうすかこの推理!

〈君がそう思うのならそうなんだろうね~君の中ではね~(ていうか病気にかかってないとか一言も言ってないけどね~)〉




麻酔が手に入らないご時世とか嫌だねぇ、どんなご時世だよ。

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