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なろうアンチの征く異世界生活  作者: アンチくん
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〇ルソナァァァァァ!

《ナビを起動する。》


【なんでしょうか】


「何故に既に機能を理解しているのか

コレガワカラナイ。」


《感覚。ナビ、この世界で暗躍する組織は何?》


【質問の意味が分かりません】


《現在犯罪が1番起きている国は何処?》


【お待ち下さい・・・結果が出ました。ランドブル帝国です】


《ランドブル帝国を目的地に設定して。》


【了解しました】


《これでいいでしょ。》


「流石だぜ、姉ちゃん。」


(お姉さんがここまで有能だとは思いませんでした。)


「姉ちゃんは異世界云々で浮かれてただけで元のスペックは高いからな。」

※姉ちゃんの死 参照


《つーわけで次の行先はランドブル帝国だね!》

(うわっ!)


「そして唐突に元に戻るのもな。」


《さてさてサーティワン、ランドブル帝国をとっちめるぞー!》


〈お〜〉


「なんかもうドリームが普通にいるのに違和感が無いな。」


《すっかり定着したよねー》


(悔しいですが、いつもドリームのペースに巻き込まれますからね。)


「よし!じゃあ、ランドブル帝国へ行く為にしっかり休んでいくとするか!」


「!?今、ランドブル帝国、と言いましたか!?」


「ん?そうだけど?」


「ランドブル帝国はいけません!あんな暴力の権化のような国は何が起こるか!いくらゼウス様がいるとしても、帝国だけは行ってはなりません!」


「でも、そこに用があるしな・・・」


「そもそも、帝国の周りには荒くれ者共が占領していて、帝人でないとまともに入国すら出来ないのですぞ!」


「え!?それは困るなぁ・・・どうする?」


《さっきみたいに直進〇軍するのは嫌だしね。》


【それは、細かい指令を下していなかったからです。細かく条件を設定して貰えれば、それ通りに案内することは可能です】


「先に言ってくれよ!」


「どうしてもと言うなら、レイラを連れて行って下さい。」


「ん?あ、え?レイラ?誰?」


「レイラはさっきゼウス様が喰われていた娘です。」


『シツレイナ!ヒトノオナゴヲクラウシュミナドナイ!』


「ゼ、ゼウス様!?も、申し訳ございません!貴方様を比較に出すつもりは、しかし、あの状況をどう言えば?」


『オンミノゴシンジョヲノゾイタブレイモノニ《刑》ヲショシテイタ。』


「な、なるほど。その《刑》とは?」


『リョウウデ、セナカ、アタマニムカイ、ノウニトクシュナヤクブツセイエキヲチュウニュウシ、ゲキツウヲアタエナガラモ、イシキヲウシナワセナイヨウニシナガラ、リョウアシニイコウシ、シャクネツトゴッカンノジゴクヲクリカエス。コレガダイタイノ《刑》ノナイヨウダ。』


えっぐ・・・


〈あるじ様が考えたのに〜?〉


「えっ!?俺あんなの考えてないぞ!?」


〈直接考えてなくても〜人間っていうのは表に出ない深層心理では〜何考えてるのか分かんないもんだよ〜?〉


「あの刑は俺がそういう風に想像してたって事?」


〈そうだよ〜ボク達みたいな強制的に人格を構成された物も〜少なからずあるじ様の想像を元にしてるからね〜〉


「そうなのかー」


「とにかく、どうしてもランドブル帝国へ行くと言うのなら、レイラを連れて行って下さい。ほら、レイラ。挨拶しなさい。」


ひょこっ


「あ、あのあの、わ、私!レイラって、いいます!あ、あの、よ、よろしくお願いします!」


「この通り、まだ修練の途中で皆さんに迷惑をおかけすると思いますが、そろそろレイラも家にこもって修練するばかりでなく、外の世界に出るべきだと思いまして、この世界の地形は大体覚えさせているので、道案内としてはこの村から出せる精一杯です。ブラッドベアー1体程度には余裕で勝てる者で、皆さんのお邪魔にはならないと思います。どうか、レイラの修練の新たな1歩の為、皆さんにお願いしたい!どうか!」


「良いですよ」


「ほ、本当ですか!ありがとうございます!」


〈あの子、見込みあるね。レーヴァテイン突き刺したら?〉


《レーヴァテイン?》


〈そ、ジャガーノートの能力の一つ、グラディウスの中にある禁忌之至剣、レーヴァテイン。適正者に試練を与え、試練を乗り越えたものに、禁忌へ至る力を与える。〉


《それってやばいやつでしょ!》


「よ、よろしくお願いします!」


〈でも、やる価値はあるよ。〉


「よろしくな。・・・本当にやるのか?」


「え?今、何と・・・」


《・・・責任は私がとる。やって。》


「いや、俺がとるよ・・・・・・ごめんな


【剣之刻『グラディウス』】

【禁忌之至剣『レーヴァテイン』】」


そして俺は、レイラの胸に、いや、心臓に、紅蓮の剣を突き刺した。





「・・・ぁ・・・え?どう、し、て・・・」


いきなり、この人は真っ赤な剣を何処からか取り出し、私の胸を貫いた。どうして?


「生き・・・・・・あき・・・め・・・な!」


何を・・・言ってるの?

薄れ行く意識の中で、

最後にこう聞こえた気がした。


『我は汝。汝は我。汝の覚悟。見定めさせてもらう・・・』

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