これで七瀬も怖くないな!
で、村人を助けた訳だが。
「どうしたもんかね⋯⋯第一印象最悪だろ。」
(反省⋯⋯しない⋯⋯後悔⋯⋯よもあらじ。)
《いやでも、私だって下着見られたら怒るけど、あそこまではねぇ⋯⋯つうかあれほんとに下着?》
(秋野瀬君⋯⋯以外の⋯⋯男に⋯⋯見られた⋯⋯から⋯⋯殺さな⋯⋯かっただけ⋯⋯褒めて⋯⋯欲しい⋯⋯それと⋯⋯下着だ。)
「逆にお前殺すつもりだったのか!?」
(そうだけど⋯⋯?)
つーかお前、喋り方戻ってるな⋯⋯?
(警戒⋯⋯してた⋯⋯から⋯⋯)
取り敢えず、俺の身に何かあれば、配下が自動召喚されるらしいよな。
《それだよねぇ⋯⋯どういう感じか分からないの?》
多分だけど、この服と同化やら融合やらしてんだろうな。感覚的に分かる。
《なるほどね。そういや、ステータスに生物を生み出せるみたいなスキルあったよね!》
ぐふ、あ、ああ。世界ってスキルだったな。
生物創造の他にこの世界の生物を自分のステータスより上回らない様に調整するとか。
改めてチートだな。
(でも⋯⋯安心⋯⋯出来ない⋯⋯最近の⋯⋯なろうは⋯⋯⋯異世界⋯⋯からの⋯⋯侵略とか⋯⋯ある。)
そうだよなぁ⋯⋯え?そうなの?まあこの世界そのものである俺だったらそういう異世界からの敵とか感知出来そうな気はするが⋯⋯絶対とは言えないしな⋯⋯
〈ふむふむ、これがあるじ様のお姿か〜〉
え?
《今、私達以外の声がしたような⋯⋯》
〈そうだよ。ね、あるじ様〜!〉
えっと⋯⋯どちら様ですか?
〈え〜?酷いなぁあるじ様は〜。ボクだよ!ドリームだよ。〉
ドリーム?⋯⋯ボクっ娘⋯⋯甘ったるい喋り方⋯⋯まさかっ!?
俺のジャガーノートの能力の一つ、【遊戯之永劫安楽心守檻】!?
ドリームプリズン⋯⋯通称ドリーム⋯⋯なのか?
〈うんうん、そうだよ〜。それにしてもあるじ様の本性ってこんなのなんだね〜〉
し、しまった!こいつを伝って配下達に本性を知られれば、まずいことになる!
頼む!俺の本性のことは他の配下達には内緒にしてくれ!
〈え〜?どうしよっかな〜〉
(さっきから聞いていれば何なんですか?貴方。秋野瀬君に従えないと?ならば貴方はもはや配下でもなんでもありません。ただの害及ぼす虫です。死になさい!)
〈ひゃ〜怖いね〜精神世界でも攻撃してくるなんて。〉
(さっさと死ねぇ!)
まずい!七瀬やめろ!
〈あるじ様、ごめんね〜!
【夢幻心移転象】〉
その技は!
(ハァッ!)
ぶしゅっ☆!
グハアァァッ!
《ウゥ、アァァッ!!》
(え!?)
〈ざんね〜ん!精神世界においてボクは無敵だよ〜?攻撃を受けても、すり抜けるし〜、相手にも跳ね返せる。今回はあるじ様や〜、お姉さんにやった方が、大人しくしてくれると思ってね〜?〉
(ぐぅ!分かりました⋯⋯話を聞きましょう⋯⋯)
〈そうそう、それでいいんだよ〜。あるじ様も、痛くしちゃったから、はい。
【無夢心新転象】〉
あ、ありがとう⋯⋯ございます⋯⋯
《し、死ぬかと思った⋯⋯》
(秋野瀬君⋯⋯お姉さん⋯⋯ごめんなさい⋯⋯)
《うるせえ!おめぇのせぇでオラ死ぬとこだったぞぉ!くすぐりの刑、20べぇだあぁぁぁぁ!》
(あっ!待っひゃっ!お姉さっ!止めっきゃぁぁ!)
《もうオラ怒ったぞぉ!てぇりゃぁ!ありゃりやりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁぁぁぁー!》
(ひゃっ!あはっ!待って!止めっ!てっ!あはははっ!あははははははっ!やめてぇぇっ!)
⋯⋯あんまり怒ってなくもないこともやっぱりなさそうだけどもないかもわからんことでもなさそうでもないって感じのテンションだな。
〈楽しそうだね〜それで、他の奴らに言うなって〜?うん!いいよ〜。ていうか〜ボクがあるじ様のお願い聞かないとかありえないし〜。〉
ああ。ありがとな。
〈ボク的にはそのあるじ様の方が好きだけどな〜。〉
そうか?そうだな⋯⋯もうちょっとしたら、他の奴らにも試してみようかな⋯⋯
〈うんうん!その方がいいよ〜。ボクが保証する〜!〉
それで、お前も精神面を防御してくれてるのか?
〈当たり前だよ〜。あるじ様の心の中には、いつもボクが居るからね〜!
⋯⋯何人たりとも入って来させないよ⋯〉
ヒェ⋯⋯
檻⋯⋯プリズン⋯⋯あっ(察し)