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そして
目覚めたとき、俺は薄暗い部屋の中にいた。
動こうとすると、上に机がある。その机の上には、パソコンがおいてある。
パソコン!?
ここは、現実の、俺の部屋だった。
ふと時計を見ると、あの、別世界に飛ばされた時間から、一時間も経っていない。
あの出来事は、ほんの一時間の、長くて短い夢だったというわけか。
俺はユキナや、セアや、狼少女の顔を思い出す。あれが夢だったとは、どうしても思えない。
起き上がり、パソコンの画面を覗く。
そこに表示されていたのは――――――――――――――――




