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「二人とも、もう出てきていいよ」
持ち運び様式の異空間部屋を、一時的にこの部屋と繋げて中に居たソルテとレインに呼び掛けた。
「おお!やっと着いたんだね!あ、アップルパイ焼けたよ!」
「…焼いたのは我だがな」
この異空間部屋は我ながらに上出来だと思う。何しろ持ち運びが出来る上に、固定の場所に設置して、そこに何時でも行けるようにすることも出来る。ちなみに今は孤児達の屋敷の私の部屋に繋がっている為、一緒に移動できなかったソルテとレインはそこで待機しながら楽しく過ごしていたようだ。
「食べる!ベストタイミングじゃないか!というか、ソルテが料理にハマるとは思わなかったよ…私だって負けないんだから!」
そして、ソルテとレインもこの2年である意味成長した。ソルテは家事や料理に目覚め、レインは私の影響で音楽にハマった。ソルテは前から執事的な存在にしようと思っていたから、私の野望へ着実に進んでいる。レインは私が懐かしく前世で聞いていた歌を歌ったら、凄く気に入られてしまって今では楽器まで弾けるようになった!(もちろん楽器も私が作った物だ…)
「そうだな、折角だから暖かい内に食べくれ」
「ねぇねぇ!この部屋小さくない?るーちゃんの前の部屋の方が大きかったじゃん!」
「いや、あの部屋は改造していたからね……」
ただ、変わらないところもあってあって実はかなり安心もしているのだ!
「ん~、僕はこっちでは何やったらいい?…従者とかやりたいな♪」
「そうだねぇ…それがいいかも。何とかしてみるよ!ソルテは、執事見習いから初めてもらっていいかな?」
「…わかった」
よしっ!あとは、ライガをどうするかだな…屋敷に置きたいけれどあまり多くの人を置くと母に余計に睨まれる。
「新しいところで少し大変だと思うけど、ここでもよろしく頼むよ。あ、レインは契約がまだだったね…今回はいっぱい迷惑掛かっちゃうと思うんだけど、契約を今やっちゃう?」
「ルーナ!!」
「え、本当!?やったぁ♪するする!」
本当はもっと早くに契約をしてあげたかったけれど、ソルテが嫌がるのと特に必要が無かったから後回しにしてしまった。だが、この屋敷に来てあまりの空気の悪さに嫌な予感がする。見方は多い方がいい…少なくとも契約を交わせば裏切りの心配もする必要もない。疑うのは嫌だけど、絶対的な安心が合った方が私の精神的にも助かるのだ。この部屋に張った結界には私とソルテとレイン、そしてライガのみが入れるようにした。残念だけど、ヴァネッサも入れるわけにはいかない。彼女が私を大切にしているのはわかるけど、母に逆らえないのも事実だ。現にずっと私を追いかけることが出来なかったのだから……
「では、レイン…この主従契約を交わすともう死ぬまで私の為に働くことになるんだけど、本当にいいんだね?」
「うふふ♪今と変わらないでしょ?今更だよ。僕はずっとそうしたいって言ってるの!」
「わかった……では、レイン。私、アルファティリエ・バチスチ・ディー・ルナは貴方と契約を所望す…我が配下に下れ」
ソルテと違ったのは血を着けることが必要なかったことだ。あれから私も成長した。今ではイメージさえすれば、魔術は完成する…
「っく!…はぁ、はぁ、なに、これ!?ちょっと、耐えられ…な」
ソルテと同様にレインも気を失った。
「改めてよろしくね、レイン」
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