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お婆ちゃんからの許可も降りたことだし、ここはさっさと退散しよう!隣でローウェル兄様が固まっているから今の内に部屋を出よう!止められる前に!
「行ってきます!」
「待って!」
ッチ……もう戻ってきたか。そして、また捕まってしまった。
「……どうしたのですか?」
やんわりとローウェル兄様の腕を外そうとしたが、逆にもっとガッチリと捕まれて失敗した。お兄様、腕を上げましたね…ここでその成果を見せてくれなくてもいいのにと思わずにいられない…
「1人行くなんて危ないし、寂しいだろう?僕も一緒に着いて行くよ」
ニッコリと微笑んでいるけど、それ有無を言わせないように決定事項にしようとしてるね?でもね、私だって負けないのよ?ふっふっふ…
「兄様に着いてきて貰えるなんて…ご迷惑をかけてしまう。それに今回は1人じゃなくて一緒にレインも連れていくので、心配しないでください!」
「……レイン?」
あれ?お兄様はレインを知らない系?結構前からこの屋敷に居るし、彼の方は人間の振りをしていることも多いから知られていると思っていた。部屋まで持っていて、ギルドにも所属しているんだけどな…
「あれ?お兄様はレインを知らないの?淡い桃色の髪の毛をしていて、」
「知ってる。でも、何でアイツが一緒に行くの?仲いいの?いつ知り合ったの?ねぇ?」
こ、怖っ!お兄様笑顔なのにとても怖いよ!?これが黒笑顔ってやつなのか!?
「えっと、レインは一応私の従者みたいなものなんだけど……」
あ、つい…怖くて本当に近いこと言ってしまった!いや、本当の事でいいんだけどね…いいんだけど…お兄様、そろそろ手首痛くなってきたんだけど~、放してくれないかな~?うぅ…
「あら、そうだったの?でも、言われてみればよく貴女の部屋に入っていくわね!あの部屋は最近貴女以外入れないからこの屋敷の七不思議に入りそうだったのに、レインだけは入れていたからどうしてかしらと不思議だったのよねぇ…そいうことだったのね!ちょっとスッキリしたわ!」
………お婆ちゃん、今はそれを言わないで欲しかったよ!ローウェル兄様すら入れていないのに!って、痛い!兄様力入れすぎ!
「っ…あの、お兄様…手首、痛い」
「…ん?あぁ、ごめんね?お婆様、ちょっとルーナと話があるから話は後でいいですよね?」
っえ!いやいやいや、私は話したくない!なんかお兄様怖い!お婆ちゃん助けて!必死にお婆ちゃんに助けを求めたらわかってくれたみたいで任せてって顔をしてくれた。
「そうねぇ、もちろん……ダメよ。ルーナはもう休みなさい。疲れているでしょう?ローウェル、ルーナを放しなさい。痕が残ったら許しませんよ?」
お婆ちゃん!マジで感謝!
「……わかりました。ルーナ、後で話そう、ね?」
兄様はやっと放してくれたけど、何だろう…今すぐ出発したい!いつも多少は強引だけど優しいお兄様が怖いんだけど!
「は、はいっ!では、失礼しました!」
私はささっと部屋に戻り、忘れ物がないかを急いでチェック!いつもだいたい全部アイテムボックスに入れているが、稀に出して使ったまま出しっぱにすることがあるからね!うん、大丈夫そうだ。そうと分かれば善は急げだ!
「ソルテ、レイン!予定変更、今出発するよ!」
「ふわぁ……えぇ、今帰ってきたばっかりじゃーん」
「ん…どうしたのだ?」
「向かっている途中で話す!とにかく急ぐよ!ほら、二人とも!」
もうおねむモードに入っていた二人には悪いけど、私だって自分の身が可愛いのです。そして、私の勘は言っている…"今のお兄様危ない!逃げろ"と!
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