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今日はゲームをしていたら気がつけば夕飯の時間だった……道理でお腹が空いていたよ…
二人とも遅くまで起きていたようだし、もう少し待ってから朝食にしようかな。きっと先に食べたら更に落ち込みそうな気がするからね。
その前に、やれることをやってしまうか!
「ロバート、頼みがあるんだけど…」
「なんなりとお申し付けください」
「ちょっと色々と材料を手にいれて欲しいんだけど…この紙に書いてあるもの手に入れられる?」
ロバートにメモを渡したら不思議そうな顔をされた。まぁ、そうだろうな…
「構いませんが、用途をお聞きしても?」
「それは秘密だよ♪」
「かしこまりました。しかし、いくつかは少し時間が必要です…あと値が張りそうなのですが…」
「そうか。これ全部集めるのにどのくらい必要?20万リラくらいなら出せそうだけど…」
「……いつの間にそんなに溜め込んでいたんですか」
「ちょっと色々あってね☆」
ちょっと精霊にお宝の在りかを訪ねて、変装して闇市で裁いただけだよ?子供の可愛い小遣い稼ぎさ♪………いや、わかっているよ?さすがにあの時は幻覚の魔法を使って変装しないと潜り込めなかった。けれど、どれも良い値で売れたんだよねぇ…うちの屋敷に商品のひとつが入ったときはちょっとだけビックリしたんだけど!
「素晴らしい……我々でも感知できないほどに成長し始めているのですね!感激です!」
「………そこ誉めるとこ?」
「ルーナ様の成長は我々の喜びです!」
うーん…たまぁに常識とは何ぞやって思う…子供の教育はこれでいいのか?…あ、そういえば暗殺者に育ててられているんだった。
「あー、うん。ありがとう…ロバートはいつも屋敷に居るんだけど、"仕事"の方はやっていないの?」
「…もちろん"仕事"もしていますよ?けれど、今は前ほどじゃないですねぇ」
「ふーん…今は平和なんだね」
もちろん"仕事"とは暗殺業の方だ。この屋敷で働いているものは皆、裏稼業のプロばかりだ。現にこの屋敷には色んな情報が入ってくる。隣国の大臣が娘を使って王を薬付けにして国を乗っ取ろうとしているだの、隣のジェラス領の森で危険な魔物が目撃されたとか、あとはこの国の王様がよく城を脱走して夜の酒場で飲んでいるとか…
「いえいえ、世の中はまだ危険で一杯です。ただ、私はこの屋敷を頼まれたのであまりそっちの仕事が出来ていないんですよ…すごく殺りたいんですけどね」
爽やかに言っているけど、ロバートも危ないかもしれない。最後ちょっと怖いぞ!
「そ、そうか。まぁ、頑張ってね?」
触らぬ神に祟りなしという言葉が有るように、ロバートの身の上話は今日はここまでにしよう!
「話は戻すけど、これを手に入れるのにどのくらいかかりそう?出来るだけ早くがいいんだけど…ああ、騎手団の訓練が終わってからでいいんだけど」
「そうですねぇ…知り合いに頼んでみます。訓練が終わる頃には用意は出来るかと思いますよ」
「そうか!とても助かる!」
「何を作るかはわかりませんが、頑張ってくださいね」
「うん!」
これでスラムの子供たちの件はなんとかなりそうだ!後は精霊達の力を借りて廃墟の改修作業に入るだけだな!!先ずは材料が届くのを待つしかないけれど、中のデザインを考えるだけでもワクワクしてきた!
そうしてロバートと楽しく話していたら、ようやく待ち人が来た。
「おはようございます!お父様!」
「…ああ、おはようルーナ。随分と早いんだね。良く眠れたかい?」
「うん!一緒に朝ごはん食べようと思って待っていたの!」
我ながら凄い変わり身!…いや、本来なら4歳の女の子としてはこの反応であってるんだけど、いかんせん"普通の環境"で育ってないからなんだか変な感じだ。父も兄も大好きなことには代わりはないんだけどね!
「不覚です…父上に先を越されるとは…」
えっローウェル兄様大丈夫なの?なんか今にも倒れそうなんだけど…
「おはようございます……お兄様大丈夫?」
「…ふふふふふふ」
「おいローウェル、どうしたんだ?不気味だぞ」
「……ルーナが僕を心配してくれる…徹夜で必勝法を生み出したかいがあった…!!!さぁ、ロバート!!もう一度勝負をしてもらうよ!今度は負けないぞ!」
「朝食の準備はできております。では、私は他の仕事もありますので失礼いたします」
………さすがうちの執事。見事な無視であった。ローウェルもビックリしてしまいフリーズしちゃったんだけど、まぁいっか!!その内治るし!ここでは気にしたら負けだもんね!
「お兄様、ご飯食べよう?」
「……ああ、うん。そうだね」
美味しいご飯食べたらきっと元気も出るよね!
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